スキーブログ 2016-2017 4th and 5th Run @たいらスキー場(富山)後編

1月11日 水曜日

 

座禅スキーでおなじみのたいらスキー場のリフトがすべて稼働!!!

 

仕事は4時から。これはもう行くっきゃない!職権乱用じゃー!

 

というわけで一山越えるとそこは雪国でありました。

 

 

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第1ペアリフトをこの日は独り占め。富山県の中学高校競技スキー合宿が始まっていて、ワンピを着た強そうな子供たちがコースをかっ飛ばしていたが、上手い奴は上手い。僕はリフトから上手い奴を見つけると、そのターンを分析し自分の次の滑りに取り入れるのだった。

 

それを繰り返すこと3時間半。あと一本、あと一本とやっているうちにタイムリミットが来てしまい下山を覚悟。体はそこそこに疲れていて満足の行く今季5回目のRunだった。

 

そして大寒波到来!

 

ついに石川県内のスキー場もオープンだ。次は一里野温泉スキー場へ行く予定。

 

乞うご期待、俺!

 

 

スキーブログ 2016-2017 4th and 5th Run @たいらスキー場(富山)前編

日にち:1月8日(日)、1月11日(水)

積雪:30cm(4th)、 40cm(5th)

天候:くもり(4th)、雪(5th)

雪質:ベタ雪(4th)、湿雪(5th)

現地までの移動手段:フィット(4th)ジムニー(5th)

現地までの所要時間:約1時間

 

 

石川県内のスキー場が全滅中、富山勢はなんとかがんばっている。Facebook上で旧友がたいらスキー場のホームページのリンクを貼っていたのを見て、閃いた。

 

「そうだ、たいら行こう」

 

たいらスキー場は案外金沢から近くて距離的に40キロくらいしか離れていない。中学生のときに一度父親と行ったきりだったけれど、行ってみるのも悪くないなと思い立ち、妻を助手席に乗せ、愛犬を後部座席に、いざたいらスキー場へ。

 

たいらスキー場のHPには「がんばって雪をかき集めました。今日は第2ペアのみ営業です!」と書いてある。五箇山トンネルを抜けてすぐのたいらスキー場に到着し、ゲレンデを見上げてみると、想像以上に雪があったのでテンションがあがる。

 

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鼻息を荒くしながらブーツに足を入れ、板をかついでゲレンデに到着。「5時間券ください!」と売り場のおばさんに言うと、「今日は滑り放題、1000円よ」との返事にテンションはさらにあがる。

 

愛犬と散歩に出かけた奥さんを尻目に前のめり気味にリフトに乗り込み、最初の一本目を滑ってみると、5秒でリフト乗り場へ到着。あまりのあっけなさに拍子抜けした僕は、幻を疑うかのように目をごしごしやってもう一度リフトに乗った。

 

そして、いざ2本目。

 

やっぱり5秒で終わる。まばたきひとつ終わらぬうちにまたリフト乗り場に自分がいる。これはなんぞや?

 

3本目からはほとんど修行僧のように、この瞬殺5秒滑りと5分のリフト乗車を激しく繰り返した。そのせいで、だんだん時間の感覚が麻痺してきて、しまいには僕の心は瞑想をしているときのように妙な静寂さに包まれていた。

 

なんだこれは。座禅スキーか。あまりにもストイックすぎる。そして2時間も経つ頃、僕はすっかりファミリーゲレンデに飽きてしまっていた。

 

世界遺産である五箇山合掌造りを愛犬と散歩中の奥さんにメールを送り、早めのSOS。

 

ゲレンデの入口に来た奥さんに最後何本かの滑りを撮影してもらってこの日のシーズン4本目のスキーを終えた。

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座禅スキーヤー。なかなかの境地にたどり着く。

 

 

 

 

 

スキーブログ 2016-17 雪待ちインフルエンザ編

元旦早々に高熱にうなされ、寒気(さむけ)がイメージとしてジッパーとなり僕の背骨に張り付いていた。医者に行ったら多分インフルエンザだったのでしょうということ。4日間寝込んで、ようやく今日から仕事初め。正月らしいことはまったくしていない。

 

寝込む布団の中で光るi-Pad。そこで僕が見ていたものは主にスキーに関するものばかり。ネット時代のグロバリゼーション。アメリカのスキー場の積雪状況だって手に取るようにわかるんだぜ。

 

僕は適当にそれらしい感じの名前のスキーリゾートをクリックし、56 inchの積雪がいったい何センチなのか計算したり、華氏23度って一体摂氏何度なんだよぉって悶々しながら、やはりアメリカのスキー場はしっかり雪が降っているんだなと実感。それでも彼らからすれば少し少ないようにも思える積雪量かもしれない。

 

あるスキーリゾートの紹介文を読んでみたら「毎年平均641インチの積雪があります」なんて書いてある。641インチってあんた、換算したら16メートルだばよ。

 

そんな場所にひょいと出かけられるラッキーな人たちよ。ああ、せめて北海道に住むことができれば。越後湯沢でもいい。とにかく石川の雪の降らなさが本当に異常なことに感じられる。

 

小学生のとき、学校まで行く道はすべて圧雪されてコチコチでのんきにミニスキーを履いて登校したりしたもんだぜ。休み時間の雪合戦で長靴のすきまに雪が入りまくって脱げなくなって授業に遅刻して怒られたこともあったぜ。あれって幻だったんかな。

 

寝込む布団の中でさらに探索は進む。雪が降らないのは寒気(かんき)が降りてこないからだ。そう結論づけた僕は「寒気」を検索。そして雪の降る気象条件を研究。ふむふむ、なるほど。上空1500メートル付近にマイナス6度の寒気があり、上空5000メートルにマイナス30度の寒気があるのが雪の降る最低条件か。ふむふむ。

 

というわけで僕は週間天気予報を見るのをやめて週間寒気予報を見るというオタク的な天気の見方に切り替えたわけさ。これを見ていれば寒気の上り下がりが目に見えてわかる。マイナス6度が北陸を覆う時の快感と言ったら!oh!!来週の水曜日あたりはずっと寒気くんが日本に居座るではないか!お願いだからそんときにどっさりと雪を降らしてスキー場関係者の方々を笑顔にしていってはくれないか!

 

温暖化がもたらす地球の変化。僕みたいにスキーができないと嘆いていることなんかよりもっと深刻な事態の人たちもいるのは知っているけれど、スキーができないというよりか、雪が降らないのはおかしい!という苛立ちが強い。何ができるかわからないけれど、まずは知ることから始めるのさ。寒気について知った僕の今度の意識は海水温というものに向かっているのであった。エルニーニョ VS ラニーニャ! 

 

今回お世話になったサイト。

 

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海外のスキーリゾートの情報が一挙に手に入る。見え方や更新のされ具合も日本のそれよりも発展していて見やすい、使いやすい、見ていて楽しい。

 

 

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ぐいぐいと押し寄せるマイナス6度線。

 

 

 

スキーブログ 2016-17 2nd & 3rd Run at Naeba

2016年12月29日〜30日

場所:苗場スキー場(新潟)

天気:雪

雪質:パウダー

積雪:80cm

ゲレンデコンディション:良好

同行人:妻(スノーボーダー)

移動手段:車(Fit 2駆)

所要時間:4時間30分(金沢〜越後湯沢〜苗場)

リフト待ち時間:約10分

 

雪は十分に降ったようだぜ。苗場。

やっぱり新潟だ。石川県のスキー場なんて未だに雪不足でオープンさえしていないのに。暖冬はかつての雪国から順に明確に姿を現し始めているのかな。

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 それにしてもスキーをやっていると時間の概念つうか、時間の捉え方がむずかしい。

リフト1本乗る労力に対して滑り去る一瞬の時間。リフト券は高いし、リフトの運行時間は案外短かったり、そんなだから、元を取るなんて考えがついつい浮かんでしまう。スノーボーダーの奥さんがリフトを降りてから座ったりバックル締めてたりするのを待っていると、焦燥感が背中を押す押す。その押しようったら半端ない。ごめんよ、奥さん。

 

そんなこんなで気づけば夕方4時を過ぎ、吹雪に心底凍えた奥さんはリタイア、僕は基礎練と自称してひとりリフトに乗り込んで、美しくもキレのあるターンを完成させることに邁進するのであった。

 

イメージがある。その滑りに近づきたい。20ターンもすればすぐにリフト乗り場へ着いてしまう。あと何回滑れば理想の滑りは手に入るだろうか。

 

いくつかいいターンがあった。苦手な左足加重のターンのいくつかに手ごたえを感じ、なんとなく今日の成果と呼べそうなものを得た時点で、あと1本だけ滑ろうかなと思って欲を出したせいで最後の滑りはひどく不満が残るものに。

 

スキー、というか、あらゆるスポーツには哲学がある。学ぶことは多い。アマチュアだけど、学んでるんだからそれってすごくいいことだ。金はかかるが。はあため息。

 

次の予定は未定!

 

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ここからリフトまでわずか1分。

 

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 セルフィー😎

 

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サンシャイン苗場といういかした宿にはこたつが。

この宿の前の急斜面雪道をフィットで上れなくて恥をかいたぜ。

スキーブログ 2016-17 シーズン初日 その2 いざスキー場へ編

2016年 12月25日

場所:栂池高原スキー場(長野県白馬)

天気:晴れ 

雪質:パウダー→固め

積雪:100cm

ゲレンデコンディション:石、ブッシュ、草が見える部分あり

同行人:妻(スノーボーダー

現地までの移動手段:車(Honda Fit)

所要時間: 約3時間 (金沢〜糸魚川〜白馬)

リフト待ち時間:ほぼなし

 

小学4年生の冬を最後に暖冬になったと記憶している。小5の冬以来、あまり雪が降らなくなった。冬になると毎朝新聞のゲレンデ情報に目を通し、滑走可◎ 、滑走一部可△、滑走不可× の△や×が目立つ石川県内のスキー場の現状にため息をもらしていた。新潟や長野のスキー場の積雪が180cmを余裕で越えていることに驚嘆する毎朝だった。

 

中学の頃も冬になると毎朝新聞のゲレンデ情報に一喜一憂し、教室の窓から見える医王山に雪がついているかいないかを胸を焦がすような思いで観察していた。地球温暖化という言葉がまだなかったはずだ。環境対策なんてアイデアもなかったに違いなかった。時代はバブル全盛期。過熱する景気は雪をも溶かした。そして僕のスキーは石ころを踏んだ。

 

中学生のときの僕の夢は、スキーのリペアマンになることだった。しかし、その夢は「もっと大きな夢を持てんのか」とつぶやいた母親に一掃された。石ころで傷ついたスキー板は僕の傷ついた心そのものだった。暖冬のせいで雪の少ないゲレンデは板も心も傷つけた。僕は暖冬を憎んだ。

 

それから時は流れ・・・

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2016年の12月25日。行ってきました、栂池高原

興奮はマックス!

されど積雪はマックスとは行かないもので、しまいにはこんな感じでテンションダウン。疲弊した奥さんの背中もどこか寂しげ。(ちなみに奥さんはスノボ4回目くらいの超初心者なので疲労度は半端ないらしい)

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やっぱり雪が少なかったせいで、いきなり石を踏んで新品の板のソールにさっそく傷が入ったが、大人になった僕の心は板ほどには傷つかなかった。大人になった僕は「しょうがない、暖冬なんだし」と自分に言い聞かせ、「リペアなんかしても無駄だぜ」と子供だった頃の自分にささやきつつ、誰にも止められそうにない地球温暖化の波に飲み込まれていくのだった。

 

次回のスキー予定は初の苗場!

雪よ降れ!

 

 

スキーブログ 2016-17 シーズン初日 その1 準備編

2016年 12月25日

場所:栂池高原スキー場(長野県白馬)

天気:晴れ 

雪質:パウダー→固め

積雪:100cm

ゲレンデコンディション:石、ブッシュ、草が見える部分あり

同行人:妻(スノーボーダー

現地までの移動手段:車(Honda Fit)

所要時間: 約3時間 (金沢〜糸魚川〜白馬)

リフト待ち時間:ほぼなし

 

小学校の時はレーシングチームに所属し、ゲレンデではほぼチョッカリ、ジャンプは10メートル越え、GS大会に参加すれば毎回途中で転んで、次の選手に抜かされたりもしていたけど、スキーが本当に好きだった。冬の放課後はレーシングチームの友だちと家で自分たちの板のチューンナップに励んでいた。そんなガキだった。

 

中学も高校も一応スキー部に所属していたが、どこにいってもプロみたいな奴がごろごろいて、そんな彼らに比べると僕はずいぶんアマチュアな感じだったが、それでも学校を公で休んで強化合宿や大会合宿に行けるのはなんとも楽しいことだった。

 

大学を中退して最初の冬に志賀高原横手山スキー場のスキー学校のインストラクターとして一冬過ごしたこともある。そこにもやはりバリバリの連中がいて、彼らに比べると僕はずいぶんアマチュアな感じだったが、それでも修学旅行生に大自然の中でスキーを教えるのはとても楽しかった。遭難しかけたりもしたが、それもまたよい思い出だ。

 

そのときを最後に僕はほとんどスキーから離れていて、時代がカービングスキーへと突入していたことを僕はうわさ程度にしか知らなかった。

 

そして、7年ほど前のとあるシーズン、気まぐれで行ったスキー場で、カービングの威力を知らなかった僕は、レンタルしたカービングスキーで高速ターンした瞬間、空高く舞い上がってそのまま肩から落下して鎖骨を複雑骨折した。

 

それ以来スキーをまったくしていなかった。と言えば嘘になる。アメリカのレイクタホというスキー場で一度、宇奈月温泉のスキー場で一度。いずれもノリ程度のレンタルスキーでたしなむ程度と言った感じで。

 

それから数年。

 

今年、なぜか突然スキーを本格的に始めてみたいような衝動に駆られた。でも本格的にやるってことはスキーを板からウェアから一式すべてそろえなきゃいけないってことだ。それってむちゃくちゃ金がかかる。悩むこと1週間。奥さんに相談すると、「やりたいことをやっちゃいなさいよ!」と言われ、「日本の経済もよくなるんだし」とも言われ、「短い人生のうちでやりたいことをやらなくちゃいけない気がする」と自答し、そしてやるからには目標があった方が燃えるということで、県のスキー連盟のようなところが主催するマスターズのGS7連戦に参加することに決めた。きっとマスターズにも昔出会った強そうな猛者がたくさんいるに違いない。昔みたいにレースの途中で転んで、次の選手にまた抜かされて恥をかくかもしれない。それでもいい。俺はスキーが好きなんだよぉ!

 

ということで一式そろえました。板はATOMICのGS入門モデル。Rの角度が問題らしく、R17という曲げやすそうなものにした。R30という曲げにくそうなロシニョールの板は、曲げにくいだけ人気がないのか、だいぶ安かったが、曲げにくい板は体力と気力がより必要そうなのでやめた。ブーツはロシニョールの型落ちDEMOモデルがネットで安く出回っていたので、それにした。レース用ではないけれど、僕にゃあ違いがわからない。十分に硬いし、締めれば足はギブス並みにこちこちになった。問題なかろう。ストックはLekiのGSモデル。体の曲線に合わせて曲がっているやつだ。これ持ってゲレンデ立ってたら、あの人レースやるんだろうな、上手いんだろうなって思われそうなやつだ。僕はそこまで上手くはないが、厚顔無恥にもレース用ストックでゲレンデに立つのである。

 

ここまで揃えるのに僕はかなりネットを調べまくって、試着だけのために街の大型スポーツ店に出かけ、さりげなく同モデルのブーツを試着したりした。そして、次なるはウェア、グローブ、ゴーグル、ヘルメット。昔からの憧れや知識を利用しつつネットでこれはと思うものを見つけ、値段を精査し、もっとも安いネット販売店を見つけ、サイズ確認のためにまたしても大型スポーツ店でさりげなく試着し、無事にすべてが自宅に届けられた。お金は相当に使ったので、荷物が届く度に喜びつつも動揺するなかなかの小市民であった。(その2 いざスキー場へ編につづく)

 

 

 

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