スキー(オフトレ)ブログ 2017-2018 こりごりグラススキー編 @宇奈月、富山

日時:7月9日

天気:晴れ、31度

場所:どやまらんど明日キャンプ場内グラススキー場(富山、宇奈月)

オフトレアイテム:グラススキー

 

ここ最近、ずっとグラススキーのことについて考えていた。ネットでいろいろ調べては、

 

「これこそが究極のスキーオフトレに違いない!」

 

Youtubeで軽快に芝生の上を滑り降りるグラススキーヤーの姿を熱い眼差しで追っていた。

 

グラススキーギアについても入念に調べ上げ、市内で勝手に滑れそうな芝生の広場を視察したりもした。

 

そして夏の間は、あんなプラスチック臭いプラスノースキー場なんて行くのはやめにして、芝生の上を風を切って滑ってやろう。

 

そんなことをひとり妄想しては鼻息を荒くしていた次第でございますが、今回お隣富山県グラススキー場があることを発見し、さっそく奥さんを連れて行ってきた所存でございます。

 

到着した「どやまらんどグラススキー場」で、またしてもテンションハイな僕ですが、気温は30度を軽く越えておりました。

 

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さて、何事も結論が大切でございますが、結論から申し上げますと、グラススキーはおそらく二度とやらん!

 

です。

 

レンタルしたギアがあまり滑らなかったこともあるのだろうけど、このまったく1ミリもずれないモンスターを足元に装着して、芝生の上を轟音を立てながらのろのろ下っていく動作がなんとも切ないのでありました。

 

インラインで培った荷重や加圧なんてものは一切通用せず、モンスターを操るための勘を総動員しても、にっちもさっちも曲がらない。

 

曲がることには曲がるのだけど、それは僕の理想のターンの1ミリも具現化されてはいない。

 

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ま、まがらない!

 

そしてJバーリフトというのだろうか、把っ手を掴んでロープに引っ張られながら坂を登るあのリフトが意外と体力を消耗させる。真夏のように熱い炎天下の中で4本ほど芝生の坂をキャタピラ走行した僕は完全にめげてしまった。

 

同行した奥さんはレンタルしていたマウンテンボードなるものに興味を示し、それにチャレンジしていたのだけど、なんだかそっちの方が面白そうだったので、僕もやってみることに。マウンテンボードはキャタピラではなくタイヤなのでスピードがすぐに出て楽しい、転びそうなスリルもある。というわけでマウンテンボードをひとすべりしてみたのだけど、こちらはリフトを使えず、足で芝生のゲレンデをハイクアップせねばならず、炎天下の中、すでにギブギブ!ギブアップ!

 

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スケボーとスノボーを足して2で割ったような4輪のマウンテンボード。

 

というわけで、1時間で早々に切り上げて、汗だくのまま宇奈月温泉の総湯で汗を流した後は、宇奈月ビールを飲んで金沢に帰ってきた。

 

グラススキーを購入することを本気で考えて、メーカーに電話までしていた僕ではありましたが、夏のオフトレはインライン一本に絞ることをいさぎよく心に決められたことが、何よりも今回のグラススキー初挑戦の意義だったのかもしれません。

 

グラススキーの普及に尽力されている方もいらっしゃいますので、ここに書いたことはあくまでも僕一個人の感想でありますから、ぜひみなさんも一度やってみてください。楽しいかもしれませんし、楽しくないかもしれません。そしてどうせやるなら春風、秋風の吹く爽やかな気候の下がおすすめであります。

 

以上、帰宅後熱中症で朦朧としていたBenからのオフトレレポートでした!

 

 

 

 

 

 

スキー(オフトレ)ブログ 2017-2018 @ウイングヒルズ白鳥サマーゲレンデ他

日時:5月中旬〜、6月17日

場所:医王山、卯辰山(金沢)、ウイングヒルズ白鳥(岐阜)

オフトレアイテム:インラインスケート、スキー

 

5月のゴールデンウィークをシーズンの最後にし、それ以来は、インラインスケートという未知の物体と格闘してました、スキーブロガーの井上です!かっこワライ。

 

今回、インラインばかりをやっていると、スキーに戻した時にやばいことになるという怖い噂をネット上で見つけて、驚愕していた僕はそうならないようにと、夏でもスキーができるところを探したところ、案外近いところにそれを発見した次第であります。

 

そのことを書く前に、インラインスケートによるスキーのオフトレについて。

 

ネット上で見る限りは賛否両論あって、役に立つという人もいれば、変な癖がつくからやめた方がいいという人もいて、なんだかバトっていましたが、僕の意見と言えば、インラインスケートというものは、やっていて非常に楽しいということに尽きます。

そんなわけですから、僕はまずこの未知なる道具をうまく操ることの練習に没頭していて、今ではスラロームや、パワースライドと呼ばれる止まり方や、片足でのスイズルなどなど、インライン用語バリバリの技ができるようになりました。

 

仕事柄、午前中がフリーのため、ほぼ毎日インラインをやっていて、おかげでスケートのタイヤ(ウイール)が一気にすり減って、すでに新品に交換したばかりでございます。インライン、はまると案外ウィール代に金がかかります。そんなこと知らなかった!

 

さてさて、そんな次第でございまして、近所の山にある運動公園や市営スキー場そばの駐車場でストック持ってスキーの振りをしながらインラインスケートを熱心にやっています。我ながら結構変態だと思います。

 

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でもね、自然の中でスイスイやってること自体はとても気持ちがいいもので、これは体にも精神にも非常に良いものと思われます。おかげでほとんど夫婦喧嘩もありません。

 

そんな仲の良い夫婦でございますが、今回、「月に一度はスキーをやるのである!」という気合いの入った旦那の宣言のもと、呆れた奥さんを連れて、金沢からたったの二時間で行ける、国内最長のサマーゲレンデを有するウイングヒルズ白鳥まで行ってきました。

 

岐阜県は隣にあって近いと思っていたのだけど、いざ行ってみると、精神的に非常に遠いということがわかった。それは、日本で3位の長さを誇る飛騨トンネル(11km!)と、その前後にあるトンネルの多さが原因と思われる。しかもずっと続く対面通行の高速道路が、ハンドルを握る手に汗をみなぎらせ、背筋は張り付き、睡魔もやってくる。

 

「もう二度と通りたくないぜ、東海北陸道さんよ」という結論に至った僕は、帰りは峠道でもいいから国道で帰ろうと心に誓った。

 

さて、日本のマチュピチュ、天界の岐阜県は、ずっと標高が高く、足が地につかない感じで、心落ち着かず、たどりついたスキー場もすんごくうねうねの山道の先にあって、冬は多分難儀するじゃろうなあ、俺は冬は来んかもしれんなあ、と思った。

 

しかしながら、苦労する場所には必ず素晴らしい景色があるもので、スキー場に着く前に立ち寄った阿弥陀ヶ滝は最高でした。最高すぎるときはいつでも手を広げたくなるものです。こんな感じ。

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心洗われたあとは、念願、生まれて初めてのプラスノーゲレンデでのスキーを体験した次第でございますが、感想はというと、、、

 

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きょわい!!!!こ、こけたら死ぬゥウウ。ひや、ほわ、アッ!ビシャ!とスプリンクラーの水をゲレンデの真下から浴びながら、滑るスキーはスキーのようでスキーではなく、でも案外スキーなんだなと思わされる、たいへん不思議なものでした。

 

そしてあたりを漂う焼けたプラスチックの匂い。。。

 

これはですね、非常に練習になりますが、非常に練習になりすぎる分、冬のスキー場で味わえる風情というものがまったくないので、風情を大切にする小生なんかにはわりと向いてないのかもしれません。

 

きっとそうであるからか、ここに集まっているスキーヤーの多くは技術系のスキーヤーで、彼らこそがキングオブ変態スキーヤー(賞賛)なのであります。

 

サマーゲレンデそばの温泉に立ち寄った際も、露天の湯船の中での彼らのスキー談義は止まりません。

 

「オガサカの%$&##って板はさ、高速で暴れだすんだけど、それを抑える楽しさっていうの?」

 

「ああ、あるある。でも俺は中低速域に入った時の安定感はわりと好きだけどねえ」

 

小生、「・・・・・・・。」

 

ああ、沈む夕日がきれいだ。

 

その日泊まった宿のフリースペースでも、どこかの基礎系の団体が今日の滑りの録画をテレビに映し出して、非常に楽しげに盛り上がっておりました。平和だ、にっぽん。

 

翌朝、国道で帰ろうと奥さんと話し合い、下呂温泉に寄って、高山ラーメンを食べて、のんびり帰ろうという計画だったが、鍾乳洞なんてものに立ち寄ってしまったせいで、岐阜の山深い峠トラップに引っかかり、妙な峠道をくだった結果、僕たちが朝出発した地点の近くまで降りてきてしまうというハプニングに。

萎えた僕は高速に乗って帰ろうと提案し、賛成する奥さん。

 

そして、またあの長い長いトンネルと戦うおいら。隣で爆睡する奥さん。

独り言を言いながら運転し、白川郷を越えた五箇山インターで根を上げた僕はインターを降り、なじみのあるたいらスキー場を経由して金沢に帰ってきた。

 

夏のたいらスキー場を見たくて、たいらスキー場に着いたとき、奥さんが目を覚ました。

 

「ここはどこ?」

 

「たいらスキー場だよ。夏のスキー場が見たくってさ」

 

「・・・・。本当に変わってるわね、あなた(実際はそう呼ばないが、物語風)。」

 

以上、オフトレ中間報告でした。

 

 

 

 

スキーブログ 2016-2017 31th〜36th Run @シャルマン火打スキー場 怒濤の4泊5日独りスキー合宿編

日にち:4月29日〜5月3日

場所:シャルマン火打スキー場

天候:雷・曇り /  晴れ / 濃霧 / 晴れ / 晴れ 

積雪:30cm - 200 cm 

コースコンディション:気温が上がるともこもこ状態に

移動手段:フィット

移動時間:2時間15分

 

シーズンが完全に終わった。僕は今初夏の中にいて、ガーデニングをしている。僕は今半袖を着て、バーベキューをしている。

 

あの冬の興奮はどこに行ってしまったんだろう?

 

あの冬の興奮はそれでもまだ僕のハートの中にいるのさ!

 

というわけで、膝の故障がようやく完治いたしまして、思う存分滑ってまいりましたよ、シャルマン火打スキー場へ!

 

ゴールデンウィーク、自営業の僕は上手い具合にスケジューリングをしたら、9日間も休みが取れることになりまして、前半の5日を能生(糸魚川)のスキー場で、後半の4日を奥さんの実家のある新潟市で過ごす、新潟ざんまいな休暇と相成りました。

 

ゲストハウス山楽というナイスな宿のナイスなオーナーと仲良くさせていただいておりまして、5日間はまるで我が家のようにスキー場と宿を行ったり来たりさせてもらいました。しまいにはカニまでいただいて、おいら幸せ者です!

 

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スキーブログなのにいきなりカニの話で申し訳ありません。でもとても美味しかったです。ありがとうございました、山楽さん!

 

さて、スキーの話。今回の合宿では上下動とスキーのたわみを利用した速くて鋭い減速しないカービングターンをどうしても手に入れたくて、そして写真にいつ撮られても恥ずかしくないようなかっこいいフォームになりたくて、とにかくひたすらに練習してました。

 

スキー場から帰ってくると、反省点や気づいた点を細かくメモし、それを次の日の練習に生かした。緩斜面ではできることが急斜面ではできない。僕は緩斜面で基礎を確かめてから急斜面に向かい、弱点の克服に励んだ。

 

そんな調子で4日目にはついに中斜面でも切れるターンができるようになり、フォームもかなり改善できたように思う。練習の成果がこちら。

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誰もいなくなった午後3時のゲレンデに三脚を立てて動画を自撮りしたものをスクリーンショット。なかなかのくの字姿勢で曲がれるようになった。

 

と、スキー場ではひたむきに練習し、疲れると宿に戻って昼寝をしたり自炊したりピクニックしたり、なんだか非常に有意義な時間を過ごしていた。

 

 

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へぎそばとヒラメの刺身と昼ビールを宿のお庭で食したり!

 

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権現岳にある万年雪を見に行ったり!(万年雪の手前にあるまだまだ沢山の雪)

 

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スキー場が濃霧の午前中は糸魚川まで縄文遺跡を見に行ったり!

 

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最高だったなあ、、、(奥さんも一緒に来てたらもっと最高だっだろうになあ、、、)

 

そんなわけで能生の景色を連発!

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火打山とシャルマンスキー場が宿から見える

 

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朝焼けに染まる権現岳

 

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ハンサムな焼山。噴火しませんように!

 

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雷も来た

 

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濃霧もあった

 

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一山全部がゲレンデのシャルマンはゴールデンウィークまで滑れるんです!

 

充実した5日間を終え、5日目にはようやく休みに入ることのできた奥さんと糸魚川駅で合流。のんびりと国道を北上してDeep新潟をかいま見る旅となりました。

 

何か締めの言葉を考えている。なぜならあと数分で生徒がやってくるからさ。僕は町の英語講師さ。彼らに英語を教えては冬山に恋い焦がれているのさ。よくわからない締めになりそうだけど、取り急ぎ、2016-2017シーズンは最高でした!

 

ありがとうございました!

また数ヶ月後に迫る来シーズンもよろしくお願いします!!

 

そのときまでチャオ!

 

次回からは不定期のオフトレブログを公開する予定です。

 

それではみなさんお元気で!またお会いしましょう。

 

自称GSレーサー、べん

 

追記:

能生という場所に5日間生活してみて、時間の流れ方がアメリカのように大きかったことを実感できて、どこかそのように時間が大きく流れる場所へ移住することへの夢がまたひとつ膨んだわけでありました。

 

 

 

 

スキーブログ 2016-2017 29th & 30th Run @シャルマン火打スキー場 シーズン最後!? のGSレース編

日にち: 4月15、16日

場所:シャルマン火打スキー場(糸魚川

天候:晴れ

積雪:十分

雪質:べた、ザラメ→ストップ雪

コースコンディション:もこもこ

帯同者:妻(ロッジでひたすら編集仕事)

移動手段:フィット

移動時間:2時間10分

 

2日間に渡って開催されたIcetee Cupに筆者も参加してきました。

 

このレース、健常者も障がい者もちびっ子も大人もじいさんもすべて同じコースを滑るというフェアネス100%の素晴らしい大会でした。

 

4月も半ばだというのにこのレースに向けて全国各地からレーサーが集まっていて、僕もその中に混じることができて大変に光栄でありました。

 

よってたいした滑りでもないのにテンションは高いままでありました。こんな感じです。

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1日目は1本目を終えて、ファイナル予選にまで進めることができ(150人中120位までが進める!)、2本目となるファイナル予選では、滑走順が結構前の方だったこともあり、コースが荒れておらず、それはもう納得のいく滑りができました。

 

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 ラインが結構攻めてます。

 

しかしながら強豪が多すぎてファイナル30位内には入れず一日目は終了。

 

ナイスなゲストハウス、山楽に戻ってゆっくりとした午後を奥さんと過ごしました。

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山楽斜めにある食堂のまじで美味しいソースカツ丼

 

さて二日目もIcetee Cupの最終戦に参加。この日は膝があまり調子良くなく、昨日の滑りが良かったせいもあり、なんとなく戦意が足りなかった。

 

しかもレースのスタート地点にたどり着くまで、結構な斜度と距離のあるゲレンデをいくつか越えなくてはならないので、かなり体力を消耗します。スタート地点ではスタートを待つ選手がピクニックチェアを出し、ほとんどピクニック状態でありました。

 

参加の小学生がお菓子を食べ合い、お菓子の品評会をしている感じがなんとも穏やかでしたが、そんな彼らもスタート地点に立つと豹変。速いのなんの。おじさん、帰りたくなったりもしました。

 

41歳ということで、滑走グループは最後から2番目。コースはかなり掘られていて、苦手なんだよなあ、という弱腰なもんだから、タイムはぜんぜん伸びず。2本目もたいした結果は出なかったけれど、やりきった感があって、ゴールした時勝手に感動していた。涙が出そうだったけど、奥さんに笑われそうだったので我慢した。

 

 

レースも終わり、あとは閉会式のみ。山頂のロッジで奥さんとコーヒーとビールで乾杯し、なんとも晴れやかな表情をしている僕でありました。

 

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撮影:奥さん

 

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くだって降りるリフトは楽し♪

 

閉会式ではスポンサーの豪華賞品がわんさかあって、上位入賞者がすごい高そうなウェアとかヘルメットを総取りしていく。ああ、あの入賞者の中に自分がいたらなあ。賞品なんていらないからせめて賞状なんてものを持ち帰ってみたいものだ。

 

しかし、僕が持ち帰ったものは、グループ内最下位を示すリザルト表。それを見て落ち込む筆者。それを見て必死になだめる優しい奥様。

 

くそおお、もっと練習だあああああ。

 

そんなわけで、この日をシーズン最後と決めていた僕ではありましたが、あまりの悔しさにそういうわけにはいかなくなった次第でございます。

 

 

そんなわけで、次回は!「座禅たいらスキー場でまさかの早朝ハイクアップ・トレーニング!」でございます。

 

つづく。

 

 

スキーブログ 2016-2017 27th & 28th Run @たいらスキー場 and シャルマン火打スキー場(糸魚川)ダイジェスト版

日にち:4月5日(たいら)、4月9日(シャルマン)

天候:晴れ(たいら)、濃霧(シャルマン)

膝の調子 良好→痛(たいら) 痛→痛(シャルマン)

積雪:ともに十分

移動:ジムニー&フィット

 

たいらスキー場で怪我をしてからちょうど1ヶ月。僕はまた、たいらスキー場に来ていた。

飛ばすつもりはないのに計測アプリを見ると89キロ出ている。これは速度違反ですぞ!転んだら終わりですぞ!

 

そんなわけで、この日のたいらはモーグル合宿の選手がすごい速度でコブを駆け下りていく姿が何度も見れて楽しかった。この人たちは変態に違いないね。

 

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見える?とんでもないね!(飛んでるけどね!)

 

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たいらは日本有数のモーグル最適斜面を持っているということで、この日もやたらうまいモーグラーがいると思ったら、カナダから特別コーチとして来ているミカエルキングズベリーという有名な方でしたよ!

 

www.youtube.com

 

さてさて続きまして28th Runは日曜日に早起きして糸魚川のシャルマンまで行ってきました。しかし、山に向かって車を走らせているとすでに濃霧の中。運転もままならず。

 

しかも着いてすぐに膝が痛い。濃霧でまったく見えない。これはもうダメだ。ということで片道2時間かけて来たのにリフトに5本も乗らずに帰って来た。春パス買ったからまた来れるし。無理は禁物だ。

 

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家についてからシャルマンの情報を何度かチェックしてみると一日中こんな感じだったらしい。

 

膝の痛みが悪化したので、シーズン最後のGSレースまで1週間、膝に負担をかけないことにした。

 

この日から1週間、僕は友だちがやっている接骨院に毎日通ってなんとか膝を良くしてもらった。

 

次は今シーズン最後のスキー、シャルマン火打で行なわれるicetee cupに出場するのだ。

 

嵐のように過ぎ去った2016-2017スキー狂想曲は、ここ同じシャルマンで最後を迎えるわけなのだ。

 

つづく。

 

 

スキーブログ 2016-2017 24th, 25th, 26th Run @栂池高原スキー場(長野県)奇跡の復活、懲りない男編

Date: 3月30日、31日、4月1日

場所:栂池高原スキー場

天候:ピーカン晴れ→濃霧&曇り→濃霧&曇り

気温:Hot →Cold → Cold

雪質: ザラメ→ザラメ→乾雪(ゲレンデ上部)

積雪:340cm(頂上付近、120cm(ゲレンデ下部)

移動手段:ジムニー

移動経路:金沢東ー糸魚川栂池高原

移動時間:3時間30分

 

3月5日のたいらスキー場でレース前に転んで、膝の骨を挫傷、膝の内側半月板を損傷してからもやはりスキーのことをずっと考えていた。

 

一度はキャンセルした栂池高原スキー場での独り合宿。毎年3月末は1年間の仕事の労を自分勝手にねぎらうために、どこかに出かけているのだけど、 今年はやはりどうしてもスキーに行きたかった。

 

栂池高原は小生のスキー人生の中でとくに思い入れのあるスキー場で、中学一年のときの家族スキーや、中学卒業直後に友達数人と行った3泊卒業記念スキーなど、印象に深い。平日早朝のゴンドラに乗って誰もいない朝一番のゲレンデを一気に駆け抜ける爽快感は、高校受験直後の解放感と重なって、それはもう最高の軽快感となり僕の記憶に爽やかに焼きついている。

 

あの快感をもう一度。

 

 

そんなわけであるから、多少痛くても、快方に向かっているのは確かだ。接骨院の院長先生には怒られそうだけど、僕はやはり行くことに決めたわけでありました。

 

 

そんなわけで、、、。

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快晴の栂池高原スキー場!!やってきたよ、はるばる白馬まで!

 

 

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ひょっほーい!ホテルにはこんもりと雪がある!このホテルはゲレンデ直結なのであります!!

 

 

ゆるいホテルで、朝8時に着いた僕にさっそくチェックインさせてくれた。

 

春の陽射しが差し込む部屋で僕はレースワンピに着替え、久々の戦闘モードへ突入。しかし、ホテルの乾燥室できついブーツに左足を通す時、ツンと痛む膝に不安を抱くおいら。果たしてうまく滑れるだろうか。

 

結果としてはまあなんとか滑れたって感じで、なかなか本調子というわけには行かず。

それでも昼前一度ゴンドラに乗って山頂から下まで降りてくることはできた。

 

昼に一度ホテルに戻って、ベランダの雪で冷やしておいたビールを飲む。うーん、最高。そして僕はしばし昼寝をした。うーん、最高。

 

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スノーフリッジ。雪の冷蔵庫。定番。

 

昼寝から覚めた僕は、栂池に持ち込んだ翻訳の仕事にとりかかる。実はあるところから稚拙な僕ではありますが翻訳依頼があって、それがかなり大量で、仕上げはもうホテルでやるしかないってことで、僕は有名作家のごとくホテルに缶詰になってせっせと文化的な雪かき作業に没頭せざるをえなかったわけであります。

 

3時になって集中力も切れたあたりで、うずうず。これはもう行くしかない。

 

スキー!!

 

というわけで夕方も一時間半ほど滑って、ある課題にたどり着く。

 

俺、外足荷重ができていても、内足がまるで使えてないじゃん。内足がぐらぐら動いとるやんけ。ということにゆるい緩斜面を滑っているうちに気づいた。

 

課題は素敵。克服すべきことがあるって嬉しい。

 

部屋に戻った僕はYoutubeを見ながらまたプシュッとビールを飲む。Youtubeの内足に対する荷重についての動画をいくつか見て、これはいいなと思った練習法を記憶に留め、明日の朝、起きたら早速試してみよう。部屋で孤食を楽しんだあと、僕は早々に眠りについた。

 

 

そして次の朝、僕はあの中学卒業記念スキーの爽快感を再現すべく、朝一のゴンドラに並ぶ。順位は4位!4番目にゴンドラに乗り込んだ僕は、自分にこう突っ込んでいた。

 

「レースの順位は遅いのに、ゴンドラに並ぶのだけは早いんだね!」

 

自笑しつつ山頂にたどり着くが、視界が最悪。これは卒業記念スキーの再現どころではない。

 

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一本コースを滑ってみたが、視界15メートルくらいか、まったく見えない。怖い。

 

それで僕は高度を少し下げて、下山を開始。急斜面で無理なターンをするとやはり膝が痛いので、どうしたもんかなあと迷いつつたどり着いたのは、くそでかい緩斜面で有名な「鐘の鳴る丘ゲレンデ」。

 

素敵なネーミングだ。僕はそのゲレンデ上部にあるリフトが気に入って、そこで昨日見つけた内足荷重克服法を試すことにした。

 

ゲレンデは誰もいない。貸切度100%!

 

うーん、最高!

 

試した練習法は、内足方向におへそを向けて滑るだけなんだけど、これが効く。

今まで谷側に内倒することに怯えていて、外足に頼りまくっていた。でもそれでは体の100%の能力の半分しか使っていないことになる。内足を使わない手はない。

 

ある程度スピードを出して内足に50%ほど荷重すると、ターンのねじれが強まりグリップが効く。体はかなり斜面に傾くが、これがあの理想とするGS選手たちのターンなんだなという実感がある。

 

スキーをやっているとこれはおそらく物理学なんだなと思うことがあるが、外に向かう遠心力とそれに対抗して斜面に向かって傾く体の重力が釣り合いを保つとき、最高のターンになっているのではないか。憶測ではあるが。

この最高の一瞬を求めて変態スキーヤーたちは日々淡々と虎視眈々、究極の滑りを狙っているのではなかろうか。

 

遠心力と重力のその真ん中。

 

僕はその真ん中目指して何百回とターンを繰り返す。うまく行く時もあれば下手くそなときもある。このうまく行く時の回数、頻度が上がるまでどうしてもやめられない。

 

そんなこんなでお昼前になった。僕はまたホテルまでスキーで戻って、カップラーメンを部屋で食べて、昼寝をする。そして起きたらまた翻訳だ。

 

翻訳は夕方まで続いた。しびれた足で立ち上がり、窓の外を見ると3月31日だというのに雪が降っている!!!

 

感動する小生。春なんてこなくていいぜ。

 

それでもやってくる春。それでもやってくる別れ。

 

しこたま部屋で独り飲みした僕は、明日はもう滑らずに帰ろうと決心して眠りについた。(膝がまあまあ痛かった)

 

しかし、3日目、起きてみると膝が痛くない。これはもうね、こうなりますね。

 

 

 

スキー!!!

 

 

というわけで3日目も懲りずに朝一ゴンドラに乗って山頂に向かったわけでありますが、この日も山頂付近は濃霧。しかたなく下山してくると、途中標高がやや下がったところからは濃霧が消えていて、しかも乾いた雪が積もった後の圧雪になっていたので、ゲレンデコンディションは最高!

 

爽快にゲレンデを駆け抜けている時の僕は、あの日の僕となんら変わりなかった。僕は少年だった。(自分で言うなよ)

 

 

今回の栂池スキー合宿で課題を見つけ課題に挑戦し、少しうまくいったので、これを今後に繋げていける。その連鎖の流れの中でもっとスキーが上手になるのだろう。まだまだ僕はスキーをやめられそうにない。

 

そんな気持ちで金沢に帰ってきた。

 

 

こんな僕の独り合宿を快諾してくれた奥さんよ、ありがとう!心から感謝しております。

 

 

 

 

それでは写真ダイジェスト!

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栂池は広い、長い。適度な中斜面が続く!

 

 

 

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淡い夕日に染まるゲレンデを散歩。これがしたかった。

 

 

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素泊まりのホテル。部屋で独りご飯はジャンク祭りですぐに胃もたれ。

 

 

 

 

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朝のゲレンデを散歩。霧のかかる山々が幻想的。(これもしたかった)

 

 

 

以上、懲りない男は異例の4月9日まで営業を決めた座禅スキー場たいらへ次回向かうわけでありました。

 

またね! 

 

 

スキーブログ 2016-2017 23rd Run たいら大回転@たいらスキー場 最終回編

日にち:3月5日

場所:たいらスキー場(富山県南砺市

大会名:たいら大回転

天候:晴れ

気温:3度

ゲレンデコンディション:ハード&ソフト

雪質:乾雪

レース結果:1:17:04秒(トップとの差約15秒)

      33走者中23位(男子中学生〜成年の部)

 

マスターズで培った経験を詰め込んで、春の訪れを感じる3月5日の早朝、僕はたいらスキー場へと向かった。昨日からやんわりと緊張していたが、当日その緊張は気温の低い朝のスキー場の雪面のように硬く引き締まっていた。

 

ギターの弾き語りライブを何度かやったことがあるけど、出演前はいつも、「どうしてこんなに緊張することを自分はあえてやるのだろうか、どうせなら逃げ出してしまいたい」と何度も思ったものだが、スキーの大会もまったく同じ気持ちになる。

「どうしてこんな硬い急斜面を人に見られながら滑る必要があるんだろうか?たいして上手くもないのに」

 

そんな自問を続けながらスキー場に向かっているときの景色が僕の緊張をしばし和らげてくれる。まるで春の日差しが硬い雪面を溶かすように。(この比喩もういいか)

 

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そしてたどり着いたよ、たいら大回転会場!

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想像したよりもすごいちゃんとしてる大会だ。いつものマスターズの草レースぽい雰囲気がまるでない。大会のパンフレットまでもらって、そこには僕の名前が印刷されている。

55  井上勉 石川県金沢市

 

ビブNo.55 おっしゃ、松井秀喜や!とくだらない験担ぎをしつつ、ウォームアップを開始。ゲレンデはすでに本日参加のレーサーがびゅんびゅん飛ばしながら体を温めている。それにしてもみんな上手やのお。小学生も中学生も地元の子供達はみんな速い。僕も負けじと。

 

これがよくなかった。

 

インスペクションを終え、かなりの急斜面にポールが立っているのを確認して、これは速度に慣れておいた方がいいなと思った僕は、開会式が始まる間際に一本急斜面のゲレンデをかなりの高速で滑り降りていき、そのままクローチングのスタイルで開会式のところまで行こうとした。

 

そのとき、なぜかバランスを崩した。そのとき、なぜか転んでしまった。ものすごい勢いで。そしてかなりの人がそれを見ていた。

 

そのとき左ひざを硬い雪面に強打して、「ああ痛い!」と思った。そのまま10メートルくらいくるくる回転しながら雪面を転がり落ちていった。

 

僕はいつものように「なんでもないっす」的な雰囲気を醸しながら立ち上がるが、なんかヒザが痛い。でもなんか痛いくらいだな。うん、大丈夫だ。そう自分に言い聞かせながら開会式に参加するが、ヒザが気になる。

 

開会式後、2本滑ってみてどうにかなりそうだったのでそのままスタート地点へ。

 

点呼があり、次々と選手がスタートしていく。僕は念入りにストレッチをし、たまにヒザに激痛が走るが、もうこうなったら出るしかないべ!!

 

ということであっさりと僕の出番が。最初の急斜面があまりに急すぎて、しかもアイスバーン。すごい下に落とされるのを踏ん張ったとき、またヒザに激痛が!

 

「ウォオオオオ!イテェエエエエ!」という顔をしながら滑っているときに、旗門員をしている人と目が合った。

 

激痛の急斜面が終わると、次の中斜面までをつなぐ緩斜面。僕は激痛から逃れられて一安心しつつクローチングを組み、泳ぐようにポールを通過。このあたりは雪も柔らかく、ターンもしやすかった。そのまま中斜面に入り、ゴールが視界に飛び込んでくる。最後はもう必死にターンして案外曲がり切れるので「おお、おお」と楽しみつつ残りの3旗門でクローチングして、ようやくフィニッシュを迎えることができた。

 

電光掲示板を見ると、1:17:04秒。速い選手はだいたい1:05秒前後なので、かなり遅いタイムだったけど、何よりも完走したことが偉い!しかも相手のほとんどは未来を背負った若者たちだ。僕は41歳の駆け出しひよっこレーサーだ。これでいいのだ。

 

後日、大会の結果をホームページで確認すると、33番中の23位。これだけでも嬉しいってもんだ。なぜって?

 

 

骨折してこの結果だからさ!(涙)

 

 

ということで、翌日病院に行き、MRIを撮ってもらった結果、ヒザに無数のヒビが入っていることが判明。ヒザの2箇所にヒビが入り、左ヒザ右側の半月板が真っ黒に映っているとのこと。翌日スポーツ外科を受診しろという指令を受け、松葉杖で帰ってきた。

 

これで俺のシーズンも終わったなあ。

 

と思ったけれど、あまり後悔の念はなかった。

 

今シーズン、無我夢中でスキーにのめり込み、実のところ理想の滑りがかなりできるようになった実感があった。もちろんポールに入ると全然ダメだけど、それはまた次の課題であり、今シーズンの目標はすでに達成できたように思えたので、これが今回の潮時なんだろう、僕は3月末に行く予定だった栂池高原スキー場のホテルの予約4泊5日をいさぎよくキャンセルした。

 

でも、、

 

僕は毎日のようにこのホテルのホームページを閲覧し、早朝ゴンドラに乗って誰もいないゲレンデを頂上から下までノンストップで滑り降りるイメージをし、キャンプ道具を持ち込んで挽いた豆でコーヒを淹れよう、ゲレンデに向かって椅子を出そう、夕焼けの中、ゲレンデをハイキングしよう、などど沢山の夢を見ていた。

 

その夢が一回転んだだけで水の泡のように消えていった。

 

スキーってなんだかすごいスポーツだと思う。怪我とつねに隣り合わせている。でもそのかわり、雪の上をすべる快感は何にも代えがたい価値がある。

 

だから骨折したくらいではやめられない。

 

今シーズンはもうこれで終わりだけど、また来シーズンからその先ずっとじいちゃんになるまでシーズンは続く。僕はずっとスキーをやっていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上をもちまして、スキーブログ2016〜2017をいったん終了します。

読んでくれたみなさん、本当にありがとう。

 

また来シーズンもたくさんの雪が降りますように。

 

 

 

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あこがれのレースワンピを着て(3/3, 2017 @白峰アルペン競技場)