スキーブログ 2016-17 シーズン初日 その1 準備編

2016年 12月25日

場所:栂池高原スキー場(長野県白馬)

天気:晴れ 

雪質:パウダー→固め

積雪:100cm

ゲレンデコンディション:石、ブッシュ、草が見える部分あり

同行人:妻(スノーボーダー

現地までの移動手段:車(Honda Fit)

所要時間: 約3時間 (金沢〜糸魚川〜白馬)

リフト待ち時間:ほぼなし

 

小学校の時はレーシングチームに所属し、ゲレンデではほぼチョッカリ、ジャンプは10メートル越え、GS大会に参加すれば毎回途中で転んで、次の選手に抜かされたりもしていたけど、スキーが本当に好きだった。冬の放課後はレーシングチームの友だちと家で自分たちの板のチューンナップに励んでいた。そんなガキだった。

 

中学も高校も一応スキー部に所属していたが、どこにいってもプロみたいな奴がごろごろいて、そんな彼らに比べると僕はずいぶんアマチュアな感じだったが、それでも学校を公で休んで強化合宿や大会合宿に行けるのはなんとも楽しいことだった。

 

大学を中退して最初の冬に志賀高原横手山スキー場のスキー学校のインストラクターとして一冬過ごしたこともある。そこにもやはりバリバリの連中がいて、彼らに比べると僕はずいぶんアマチュアな感じだったが、それでも修学旅行生に大自然の中でスキーを教えるのはとても楽しかった。遭難しかけたりもしたが、それもまたよい思い出だ。

 

そのときを最後に僕はほとんどスキーから離れていて、時代がカービングスキーへと突入していたことを僕はうわさ程度にしか知らなかった。

 

そして、7年ほど前のとあるシーズン、気まぐれで行ったスキー場で、カービングの威力を知らなかった僕は、レンタルしたカービングスキーで高速ターンした瞬間、空高く舞い上がってそのまま肩から落下して鎖骨を複雑骨折した。

 

それ以来スキーをまったくしていなかった。と言えば嘘になる。アメリカのレイクタホというスキー場で一度、宇奈月温泉のスキー場で一度。いずれもノリ程度のレンタルスキーでたしなむ程度と言った感じで。

 

それから数年。

 

今年、なぜか突然スキーを本格的に始めてみたいような衝動に駆られた。でも本格的にやるってことはスキーを板からウェアから一式すべてそろえなきゃいけないってことだ。それってむちゃくちゃ金がかかる。悩むこと1週間。奥さんに相談すると、「やりたいことをやっちゃいなさいよ!」と言われ、「日本の経済もよくなるんだし」とも言われ、「短い人生のうちでやりたいことをやらなくちゃいけない気がする」と自答し、そしてやるからには目標があった方が燃えるということで、県のスキー連盟のようなところが主催するマスターズのGS7連戦に参加することに決めた。きっとマスターズにも昔出会った強そうな猛者がたくさんいるに違いない。昔みたいにレースの途中で転んで、次の選手にまた抜かされて恥をかくかもしれない。それでもいい。俺はスキーが好きなんだよぉ!

 

ということで一式そろえました。板はATOMICのGS入門モデル。Rの角度が問題らしく、R17という曲げやすそうなものにした。R30という曲げにくそうなロシニョールの板は、曲げにくいだけ人気がないのか、だいぶ安かったが、曲げにくい板は体力と気力がより必要そうなのでやめた。ブーツはロシニョールの型落ちDEMOモデルがネットで安く出回っていたので、それにした。レース用ではないけれど、僕にゃあ違いがわからない。十分に硬いし、締めれば足はギブス並みにこちこちになった。問題なかろう。ストックはLekiのGSモデル。体の曲線に合わせて曲がっているやつだ。これ持ってゲレンデ立ってたら、あの人レースやるんだろうな、上手いんだろうなって思われそうなやつだ。僕はそこまで上手くはないが、厚顔無恥にもレース用ストックでゲレンデに立つのである。

 

ここまで揃えるのに僕はかなりネットを調べまくって、試着だけのために街の大型スポーツ店に出かけ、さりげなく同モデルのブーツを試着したりした。そして、次なるはウェア、グローブ、ゴーグル、ヘルメット。昔からの憧れや知識を利用しつつネットでこれはと思うものを見つけ、値段を精査し、もっとも安いネット販売店を見つけ、サイズ確認のためにまたしても大型スポーツ店でさりげなく試着し、無事にすべてが自宅に届けられた。お金は相当に使ったので、荷物が届く度に喜びつつも動揺するなかなかの小市民であった。(その2 いざスキー場へ編につづく)

 

 

 

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