日にち:1月8日(日)、1月11日(水)
積雪:30cm(4th)、 40cm(5th)
天候:くもり(4th)、雪(5th)
雪質:ベタ雪(4th)、湿雪(5th)
現地までの移動手段:フィット(4th)ジムニー(5th)
現地までの所要時間:約1時間
石川県内のスキー場が全滅中、富山勢はなんとかがんばっている。Facebook上で旧友がたいらスキー場のホームページのリンクを貼っていたのを見て、閃いた。
「そうだ、たいら行こう」
たいらスキー場は案外金沢から近くて距離的に40キロくらいしか離れていない。中学生のときに一度父親と行ったきりだったけれど、行ってみるのも悪くないなと思い立ち、妻を助手席に乗せ、愛犬を後部座席に、いざたいらスキー場へ。
たいらスキー場のHPには「がんばって雪をかき集めました。今日は第2ペアのみ営業です!」と書いてある。五箇山トンネルを抜けてすぐのたいらスキー場に到着し、ゲレンデを見上げてみると、想像以上に雪があったのでテンションがあがる。
鼻息を荒くしながらブーツに足を入れ、板をかついでゲレンデに到着。「5時間券ください!」と売り場のおばさんに言うと、「今日は滑り放題、1000円よ」との返事にテンションはさらにあがる。
愛犬と散歩に出かけた奥さんを尻目に前のめり気味にリフトに乗り込み、最初の一本目を滑ってみると、5秒でリフト乗り場へ到着。あまりのあっけなさに拍子抜けした僕は、幻を疑うかのように目をごしごしやってもう一度リフトに乗った。
そして、いざ2本目。
やっぱり5秒で終わる。まばたきひとつ終わらぬうちにまたリフト乗り場に自分がいる。これはなんぞや?
3本目からはほとんど修行僧のように、この瞬殺5秒滑りと5分のリフト乗車を激しく繰り返した。そのせいで、だんだん時間の感覚が麻痺してきて、しまいには僕の心は瞑想をしているときのように妙な静寂さに包まれていた。
なんだこれは。座禅スキーか。あまりにもストイックすぎる。そして2時間も経つ頃、僕はすっかりファミリーゲレンデに飽きてしまっていた。
世界遺産である五箇山合掌造りを愛犬と散歩中の奥さんにメールを送り、早めのSOS。
ゲレンデの入口に来た奥さんに最後何本かの滑りを撮影してもらってこの日のシーズン4本目のスキーを終えた。
座禅スキーヤー。なかなかの境地にたどり着く。