日にち:2月5日
場所:立山山麓スキー場(極楽坂・らいちょうバレー)
天気:曇りときどき雨
積雪:190cm
ゲレンデコンディション:がたがた
雪質:重い湿雪
移動手段:フィット
所要時間:1時間30分
同行人:妻(骨折中)
むかしむかし極楽坂スキー場で行なわれたスキー大会に出た記憶がかすかにある。子供心に「極楽坂」と聞いて、なんとなく身がすくんだ覚えがある。
今回、そんな記憶をたよりに何十年ぶりかに極楽坂スキー場へ向かった。
朝6時半出発。車に初めてETCを搭載して休日割引だぜ、イエーイと高速道路を使って立山に。
インターを降りてから立山山麓スキー場までトンネルはわずかに一本のみ。道もあまりぐねぐねしておらず、なんとまあ快適なことか。富山市内から1時間以内で行けるというのも魅力のひとつだろうか、8時前に着いたのに駐車場はすでに半分くらい埋まっていて、「今日は混むんじゃなかろうか」と不安になる、せこいおいらでございやした。
今回、骨折した奥さんは気晴らしにと、一緒に同行してくれたわけなのだけれど、奥さんは新聞や雑誌をひたすら何時間にも渡ってむさぼり読むという特異な特技を持っているので、僕がスキーに夢中になっている間も、そのような時間の過ごし方ができる。うーん、なんと息が合った夫婦と思いきや、骨折してて荷物があまり運べない奥さんを半ば置き去りにしてリフトに乗ろうとしたものだから、さっそくケンカが勃発。
ヒートアップしたままリフトに乗り込んだ僕の頭は、立山から吹き下ろす霊験新たかな冷たい風に冷やされて、反省した僕はリフトの上から奥さんにメールを送った。
「さっきは焦っててごめん!」
奥さんからも返事があり、一件落着。山頂に着くと素晴らしい景色が待っていた。
富山湾と向こうにかすかに見えるのは能登半島か。いい眺めだ、今日も思いっきり滑るっちゃ!(富山弁?)
極楽坂は名前の通り、転ぶとそのまま極楽浄土入りしそうな急斜面が次々とやってくる。リフトから見ていると、転んだ人が次々とスーパーマンの体勢で手を前に伸ばしたままうつぶせで斜面を滑り落ちて行く。その距離およそ30メートル。
あんなの見たら絶対に転びたくない。でも今日の課題は、急斜面の高速によるカービングターンということなので、びびりながらも緩斜面が見えたところから高速で突っ込んで行き、おりゃあっと片足の裏面に加重をかけ、腰から下をぐいんとひねると、スキー板がうわんとたわんで、強烈なターン弧を雪面に描き始める。この爽快感や、なんたること。自分が地球の一部になったくらいの遠心力を感じる。、、、快感!
しかし、このうっとり高速カービングも気を抜くとすぐに未圧雪ゾーンまで突っ込んで行くはめになり、湿った雪で覆われた未圧雪ゾーンは極楽坂に突如現れる地獄だったりもする。まじで怖い。転んだら極楽やなくて地獄行きや。南無阿弥陀仏。
何本か滑ってるうちに極楽坂にイイ感じでとけ込むおいら。調子も出て来てどうやら極楽浄土行きは免れそうだぜ。
余裕が出て来た僕は、ゲレンデに建つ味のあるロッジをパシャリ、看板とパトロールのお兄さんをパシャリ、立山山麓の大自然をパシャリとなかなか充実した時間を過ごしたわけでありました。
そのときの写真はこちら。
喫茶HOBO
パトロールのお兄さんがなんとなく照れている。(勝手に撮ってごめんなさい)
などなど。
この日は気温が高く、昼の12時にもなるとゲレンデは重たい雪の塊がそこら中に溜まって荒れ荒れ状態に。これ以上滑ってると大ゴケして怪我しそうだな。8時から滑ってリフトは17本乗ったし、理想のターンにも近づいた。感無量。
というわけで12時には切り上げ!
この後奥さんと合流し、奥さんが見つけた素敵な雪の散歩道を一緒に探索。そのときには奥さんとも仲直り、僕のテンションもすっかり上昇でこんな感じに。
いい週末だった。
次回はマスターズ第4戦。出るか高速カービングターン!?夢はトップと5秒差以内!
乞うご期待、俺!!