日時:7月9日
天気:晴れ、31度
場所:どやまらんど明日キャンプ場内グラススキー場(富山、宇奈月)
オフトレアイテム:グラススキー
ここ最近、ずっとグラススキーのことについて考えていた。ネットでいろいろ調べては、
「これこそが究極のスキーオフトレに違いない!」
とYoutubeで軽快に芝生の上を滑り降りるグラススキーヤーの姿を熱い眼差しで追っていた。
グラススキーギアについても入念に調べ上げ、市内で勝手に滑れそうな芝生の広場を視察したりもした。
そして夏の間は、あんなプラスチック臭いプラスノースキー場なんて行くのはやめにして、芝生の上を風を切って滑ってやろう。
そんなことをひとり妄想しては鼻息を荒くしていた次第でございますが、今回お隣富山県にグラススキー場があることを発見し、さっそく奥さんを連れて行ってきた所存でございます。
到着した「どやまらんどグラススキー場」で、またしてもテンションハイな僕ですが、気温は30度を軽く越えておりました。
さて、何事も結論が大切でございますが、結論から申し上げますと、グラススキーはおそらく二度とやらん!
です。
レンタルしたギアがあまり滑らなかったこともあるのだろうけど、このまったく1ミリもずれないモンスターを足元に装着して、芝生の上を轟音を立てながらのろのろ下っていく動作がなんとも切ないのでありました。
インラインで培った荷重や加圧なんてものは一切通用せず、モンスターを操るための勘を総動員しても、にっちもさっちも曲がらない。
曲がることには曲がるのだけど、それは僕の理想のターンの1ミリも具現化されてはいない。
ま、まがらない!
そしてJバーリフトというのだろうか、把っ手を掴んでロープに引っ張られながら坂を登るあのリフトが意外と体力を消耗させる。真夏のように熱い炎天下の中で4本ほど芝生の坂をキャタピラ走行した僕は完全にめげてしまった。
同行した奥さんはレンタルしていたマウンテンボードなるものに興味を示し、それにチャレンジしていたのだけど、なんだかそっちの方が面白そうだったので、僕もやってみることに。マウンテンボードはキャタピラではなくタイヤなのでスピードがすぐに出て楽しい、転びそうなスリルもある。というわけでマウンテンボードをひとすべりしてみたのだけど、こちらはリフトを使えず、足で芝生のゲレンデをハイクアップせねばならず、炎天下の中、すでにギブギブ!ギブアップ!
スケボーとスノボーを足して2で割ったような4輪のマウンテンボード。
というわけで、1時間で早々に切り上げて、汗だくのまま宇奈月温泉の総湯で汗を流した後は、宇奈月ビールを飲んで金沢に帰ってきた。
グラススキーを購入することを本気で考えて、メーカーに電話までしていた僕ではありましたが、夏のオフトレはインライン一本に絞ることをいさぎよく心に決められたことが、何よりも今回のグラススキー初挑戦の意義だったのかもしれません。
グラススキーの普及に尽力されている方もいらっしゃいますので、ここに書いたことはあくまでも僕一個人の感想でありますから、ぜひみなさんも一度やってみてください。楽しいかもしれませんし、楽しくないかもしれません。そしてどうせやるなら春風、秋風の吹く爽やかな気候の下がおすすめであります。
以上、帰宅後熱中症で朦朧としていたBenからのオフトレレポートでした!