1/17 iox アローザ 基本練習
1/21 シャルマン火打 ポール練習
1/27, 1/28 栂池高原 フリー滑走
28日の朝、早めにゴンドラに乗って栂池の朝一番のゲレンデを滑ってやろうと7時30分くらいにゴンドラ駅に向かうと、白樺ゲレンデを滑る人影。そうか、今日はアーリーモーニングをやっていたのか。
ゴンドラはやめて白樺ゲレンデに向かう。長い寒波を抜けて白馬の山々に久しぶりの太陽が降り注ぐ。そんな中、白樺ゲレンデに向かうリフトの上、林の中で深呼吸をした時に、すごく気持ちがよかった。生きている心地がした。再生。生き物としてリセットされた気がした。
「母なる大地」。
そんな言葉が脳裏をよぎる。リフトに乗っていると、だいたいそんな訳のわからないことを考え出したりする。
「大地はなぜ父ではなく母と呼ぶのですか?」べんAが問いかける。
「それは生命を生み出すからじゃ」と、べんB。
「でも世界を牛耳っているのは男ばかりです」べんA。
「母なるものは頭がいいのじゃ。バカな男どもにバカな政治をまかせ、金を稼がせ、その裏で母なる性はすべてを司っているのじゃ。」
「でも戦争を止められません」べんAが熱くなる。
とそこで、リフト降り場が近づいてくる。その瞬間、くだらぬ哲学論もあっけなく終わる。べんAもべんBも次の滑りのことで頭がいっぱいになる。
「これだから戦争がなくならんのじゃ」と山の奥でため息が聞こえる。
これはもう最高の滑り。白樺ゲレンデはリフト降り場から乗り場まで約1キロくらいの中斜面と緩斜面が交互に続きまるでジェットコースター。雪質は最高。そして、何より僕はすでに理想の滑りを手に入れていた。
今日の今日まで昨シーズンから57滑走日くらいを迎えてついに、カービングターンがどういうものなのか、それをどうすれば自由自在に扱えるのかがわかり、実際にできるようになった。
体重移動、体軸、荷重、外傾角と内傾、エッジング、外足の曲げ伸ばし等々。
考えれば考えるほど、修正すべきことは山ほどあったが、この度、その全てが一つの線上で結ばれ、最高の滑りへと繋がった。(もちろん、あくまでも独りよがりの範囲内ですが)
というわけで、そんな滑走を手に入れて最高のコンディションの中で滑るのだから、それはもう最高としか言えません。
そしてある程度の目標に達してしまった寂しさも同時に感じる次第でありました。
もちろんこれは整地のみでできる滑りなので、課題としてはポール、非圧雪、コブなど、取り組み課題はさらにあるわけだけど、とりあえず、基本の姿勢は手に入れたわけなのです。涙が出るばかり。
さて、そんなことだから、他の日の滑りについては軽くだけ触れておこう。
17日のioxは濃霧と雨の中。
ゲレンデにはそれでもぽつぽつと人がいた。学生と変態だけだったが。
21日のシャルマンはポール練習。
この日もお一人様。この日初めて、外傾角を作りながら内傾するという一見矛盾する動作を理解した。
27日は泊まりで栂池高原。(お一人様)
朝から高速道路情報を見ていると小杉インターで重大事故のため通行止め。そのうち解除されると思って、朝の9時くらいに金沢を出たが、ラジオで渋滞のお知らせを聞き、砺波インターで降りて富山県内を迂回して通行止めを回避しようとしたが、富山の県道、雪道Deathロード!!脳震とう起こすかと思うくらいの凸凹道で、石川県より訳悪いやんけ!!!と富山の雪道対策も遅れているのだと実感した。
そんなこんなで昼過ぎにようやくたどり着いたよ、栂池高原。今回のお宿はネットで最安値で見つけたお宿、ロッヂ招仙。味のあるフロントのおばあさまのまあまあ長いお話に耳を傾けながらスキーをする準備をし、いざスキーを担いでゲレンデへ。徒歩5分。めっさ遠かった。
そんな感じで写真ダイジェスト。
味のあるロッヂ招仙。
宿泊客のほぼ全員がスノーボーダー。
お一人様合宿ゆえの孤夕食。(喫茶イコイ@栂池)
栂池で最近気に入った白樺ゲレンデで、お決まりの自撮りをぱしゃり。このあとiPhoneの電源落ちた。iPhone寒さに弱すぎ。
安定のシャルマン。いずれ非圧雪を経験させていただきます。ファットな板をレンタルして。
最後に雨と霧のioxアローザ。
高速で新潟のシャルマンや長野の栂池などから帰ってくると、石川県に入る手前で必ずこのスキー場が見えてくる。医王山を見ると、帰ってきたなあとしみじみ思う。そんな僕は石川人。
さて、次回はマスターズ! 初戦が大雪で中止になった(おかげで?)、一応の完成したターンを持って挑めます!押忍!!