スキーブログ 2016-17 2nd & 3rd Run at Naeba

2016年12月29日〜30日

場所:苗場スキー場(新潟)

天気:雪

雪質:パウダー

積雪:80cm

ゲレンデコンディション:良好

同行人:妻(スノーボーダー)

移動手段:車(Fit 2駆)

所要時間:4時間30分(金沢〜越後湯沢〜苗場)

リフト待ち時間:約10分

 

雪は十分に降ったようだぜ。苗場。

やっぱり新潟だ。石川県のスキー場なんて未だに雪不足でオープンさえしていないのに。暖冬はかつての雪国から順に明確に姿を現し始めているのかな。

f:id:inoueben:20161230211256j:plain

 

 それにしてもスキーをやっていると時間の概念つうか、時間の捉え方がむずかしい。

リフト1本乗る労力に対して滑り去る一瞬の時間。リフト券は高いし、リフトの運行時間は案外短かったり、そんなだから、元を取るなんて考えがついつい浮かんでしまう。スノーボーダーの奥さんがリフトを降りてから座ったりバックル締めてたりするのを待っていると、焦燥感が背中を押す押す。その押しようったら半端ない。ごめんよ、奥さん。

 

そんなこんなで気づけば夕方4時を過ぎ、吹雪に心底凍えた奥さんはリタイア、僕は基礎練と自称してひとりリフトに乗り込んで、美しくもキレのあるターンを完成させることに邁進するのであった。

 

イメージがある。その滑りに近づきたい。20ターンもすればすぐにリフト乗り場へ着いてしまう。あと何回滑れば理想の滑りは手に入るだろうか。

 

いくつかいいターンがあった。苦手な左足加重のターンのいくつかに手ごたえを感じ、なんとなく今日の成果と呼べそうなものを得た時点で、あと1本だけ滑ろうかなと思って欲を出したせいで最後の滑りはひどく不満が残るものに。

 

スキー、というか、あらゆるスポーツには哲学がある。学ぶことは多い。アマチュアだけど、学んでるんだからそれってすごくいいことだ。金はかかるが。はあため息。

 

次の予定は未定!

 

f:id:inoueben:20161230213906p:plain

ここからリフトまでわずか1分。

 

f:id:inoueben:20161230214029j:plain

 セルフィー😎

 

f:id:inoueben:20161230214559j:plain

サンシャイン苗場といういかした宿にはこたつが。

この宿の前の急斜面雪道をフィットで上れなくて恥をかいたぜ。

スキーブログ 2016-17 シーズン初日 その2 いざスキー場へ編

2016年 12月25日

場所:栂池高原スキー場(長野県白馬)

天気:晴れ 

雪質:パウダー→固め

積雪:100cm

ゲレンデコンディション:石、ブッシュ、草が見える部分あり

同行人:妻(スノーボーダー

現地までの移動手段:車(Honda Fit)

所要時間: 約3時間 (金沢〜糸魚川〜白馬)

リフト待ち時間:ほぼなし

 

小学4年生の冬を最後に暖冬になったと記憶している。小5の冬以来、あまり雪が降らなくなった。冬になると毎朝新聞のゲレンデ情報に目を通し、滑走可◎ 、滑走一部可△、滑走不可× の△や×が目立つ石川県内のスキー場の現状にため息をもらしていた。新潟や長野のスキー場の積雪が180cmを余裕で越えていることに驚嘆する毎朝だった。

 

中学の頃も冬になると毎朝新聞のゲレンデ情報に一喜一憂し、教室の窓から見える医王山に雪がついているかいないかを胸を焦がすような思いで観察していた。地球温暖化という言葉がまだなかったはずだ。環境対策なんてアイデアもなかったに違いなかった。時代はバブル全盛期。過熱する景気は雪をも溶かした。そして僕のスキーは石ころを踏んだ。

 

中学生のときの僕の夢は、スキーのリペアマンになることだった。しかし、その夢は「もっと大きな夢を持てんのか」とつぶやいた母親に一掃された。石ころで傷ついたスキー板は僕の傷ついた心そのものだった。暖冬のせいで雪の少ないゲレンデは板も心も傷つけた。僕は暖冬を憎んだ。

 

それから時は流れ・・・

f:id:inoueben:20161227164748j:plain

2016年の12月25日。行ってきました、栂池高原

興奮はマックス!

されど積雪はマックスとは行かないもので、しまいにはこんな感じでテンションダウン。疲弊した奥さんの背中もどこか寂しげ。(ちなみに奥さんはスノボ4回目くらいの超初心者なので疲労度は半端ないらしい)

f:id:inoueben:20161227165758j:plain

 

やっぱり雪が少なかったせいで、いきなり石を踏んで新品の板のソールにさっそく傷が入ったが、大人になった僕の心は板ほどには傷つかなかった。大人になった僕は「しょうがない、暖冬なんだし」と自分に言い聞かせ、「リペアなんかしても無駄だぜ」と子供だった頃の自分にささやきつつ、誰にも止められそうにない地球温暖化の波に飲み込まれていくのだった。

 

次回のスキー予定は初の苗場!

雪よ降れ!

 

 

スキーブログ 2016-17 シーズン初日 その1 準備編

2016年 12月25日

場所:栂池高原スキー場(長野県白馬)

天気:晴れ 

雪質:パウダー→固め

積雪:100cm

ゲレンデコンディション:石、ブッシュ、草が見える部分あり

同行人:妻(スノーボーダー

現地までの移動手段:車(Honda Fit)

所要時間: 約3時間 (金沢〜糸魚川〜白馬)

リフト待ち時間:ほぼなし

 

小学校の時はレーシングチームに所属し、ゲレンデではほぼチョッカリ、ジャンプは10メートル越え、GS大会に参加すれば毎回途中で転んで、次の選手に抜かされたりもしていたけど、スキーが本当に好きだった。冬の放課後はレーシングチームの友だちと家で自分たちの板のチューンナップに励んでいた。そんなガキだった。

 

中学も高校も一応スキー部に所属していたが、どこにいってもプロみたいな奴がごろごろいて、そんな彼らに比べると僕はずいぶんアマチュアな感じだったが、それでも学校を公で休んで強化合宿や大会合宿に行けるのはなんとも楽しいことだった。

 

大学を中退して最初の冬に志賀高原横手山スキー場のスキー学校のインストラクターとして一冬過ごしたこともある。そこにもやはりバリバリの連中がいて、彼らに比べると僕はずいぶんアマチュアな感じだったが、それでも修学旅行生に大自然の中でスキーを教えるのはとても楽しかった。遭難しかけたりもしたが、それもまたよい思い出だ。

 

そのときを最後に僕はほとんどスキーから離れていて、時代がカービングスキーへと突入していたことを僕はうわさ程度にしか知らなかった。

 

そして、7年ほど前のとあるシーズン、気まぐれで行ったスキー場で、カービングの威力を知らなかった僕は、レンタルしたカービングスキーで高速ターンした瞬間、空高く舞い上がってそのまま肩から落下して鎖骨を複雑骨折した。

 

それ以来スキーをまったくしていなかった。と言えば嘘になる。アメリカのレイクタホというスキー場で一度、宇奈月温泉のスキー場で一度。いずれもノリ程度のレンタルスキーでたしなむ程度と言った感じで。

 

それから数年。

 

今年、なぜか突然スキーを本格的に始めてみたいような衝動に駆られた。でも本格的にやるってことはスキーを板からウェアから一式すべてそろえなきゃいけないってことだ。それってむちゃくちゃ金がかかる。悩むこと1週間。奥さんに相談すると、「やりたいことをやっちゃいなさいよ!」と言われ、「日本の経済もよくなるんだし」とも言われ、「短い人生のうちでやりたいことをやらなくちゃいけない気がする」と自答し、そしてやるからには目標があった方が燃えるということで、県のスキー連盟のようなところが主催するマスターズのGS7連戦に参加することに決めた。きっとマスターズにも昔出会った強そうな猛者がたくさんいるに違いない。昔みたいにレースの途中で転んで、次の選手にまた抜かされて恥をかくかもしれない。それでもいい。俺はスキーが好きなんだよぉ!

 

ということで一式そろえました。板はATOMICのGS入門モデル。Rの角度が問題らしく、R17という曲げやすそうなものにした。R30という曲げにくそうなロシニョールの板は、曲げにくいだけ人気がないのか、だいぶ安かったが、曲げにくい板は体力と気力がより必要そうなのでやめた。ブーツはロシニョールの型落ちDEMOモデルがネットで安く出回っていたので、それにした。レース用ではないけれど、僕にゃあ違いがわからない。十分に硬いし、締めれば足はギブス並みにこちこちになった。問題なかろう。ストックはLekiのGSモデル。体の曲線に合わせて曲がっているやつだ。これ持ってゲレンデ立ってたら、あの人レースやるんだろうな、上手いんだろうなって思われそうなやつだ。僕はそこまで上手くはないが、厚顔無恥にもレース用ストックでゲレンデに立つのである。

 

ここまで揃えるのに僕はかなりネットを調べまくって、試着だけのために街の大型スポーツ店に出かけ、さりげなく同モデルのブーツを試着したりした。そして、次なるはウェア、グローブ、ゴーグル、ヘルメット。昔からの憧れや知識を利用しつつネットでこれはと思うものを見つけ、値段を精査し、もっとも安いネット販売店を見つけ、サイズ確認のためにまたしても大型スポーツ店でさりげなく試着し、無事にすべてが自宅に届けられた。お金は相当に使ったので、荷物が届く度に喜びつつも動揺するなかなかの小市民であった。(その2 いざスキー場へ編につづく)

 

 

 

f:id:inoueben:20161226182347j:plainf:id:inoueben:20161226182424j:plain