2016年 12月25日
場所:栂池高原スキー場(長野県白馬)
天気:晴れ
雪質:パウダー→固め
積雪:100cm
ゲレンデコンディション:石、ブッシュ、草が見える部分あり
同行人:妻(スノーボーダー)
現地までの移動手段:車(Honda Fit)
所要時間: 約3時間 (金沢〜糸魚川〜白馬)
リフト待ち時間:ほぼなし
小学4年生の冬を最後に暖冬になったと記憶している。小5の冬以来、あまり雪が降らなくなった。冬になると毎朝新聞のゲレンデ情報に目を通し、滑走可◎ 、滑走一部可△、滑走不可× の△や×が目立つ石川県内のスキー場の現状にため息をもらしていた。新潟や長野のスキー場の積雪が180cmを余裕で越えていることに驚嘆する毎朝だった。
中学の頃も冬になると毎朝新聞のゲレンデ情報に一喜一憂し、教室の窓から見える医王山に雪がついているかいないかを胸を焦がすような思いで観察していた。地球温暖化という言葉がまだなかったはずだ。環境対策なんてアイデアもなかったに違いなかった。時代はバブル全盛期。過熱する景気は雪をも溶かした。そして僕のスキーは石ころを踏んだ。
中学生のときの僕の夢は、スキーのリペアマンになることだった。しかし、その夢は「もっと大きな夢を持てんのか」とつぶやいた母親に一掃された。石ころで傷ついたスキー板は僕の傷ついた心そのものだった。暖冬のせいで雪の少ないゲレンデは板も心も傷つけた。僕は暖冬を憎んだ。
それから時は流れ・・・
2016年の12月25日。行ってきました、栂池高原!
興奮はマックス!
されど積雪はマックスとは行かないもので、しまいにはこんな感じでテンションダウン。疲弊した奥さんの背中もどこか寂しげ。(ちなみに奥さんはスノボ4回目くらいの超初心者なので疲労度は半端ないらしい)
やっぱり雪が少なかったせいで、いきなり石を踏んで新品の板のソールにさっそく傷が入ったが、大人になった僕の心は板ほどには傷つかなかった。大人になった僕は「しょうがない、暖冬なんだし」と自分に言い聞かせ、「リペアなんかしても無駄だぜ」と子供だった頃の自分にささやきつつ、誰にも止められそうにない地球温暖化の波に飲み込まれていくのだった。
次回のスキー予定は初の苗場!
雪よ降れ!