スキーブログ2017-18 5th Run @栂池高原スキー場

日: 12月10日 

場所:栂池高原スキー場

天候:晴れ

雪質:低温、パウダー

 

今日は朝から妙だった。4時に目覚めて、岐阜のウイングヒルズに行くか、長野の栂池に行くか、この1週間ずっと悩んでいた迷いにまず答えを出さなくてはいけなかった。岐阜はアクセスが悪い。いつも奥さんが岐阜へ行く道がつまらないと文句を言っているせいで、なんだか洗脳されつつあったし、栂池はまだプレオープン的なので、山頂付近のリフト2基とゴンドラしか動いていない。

 

たっぷり滑るとしたら全面滑走可能になっているウイングヒルズかなあ・・・。でもアクセス悪いしなあ。

 

栂池は中間ゴンドラ駅までは滑走可能で4キロの滑走距離があると言っている。しかし、何度もゴンドラに乗るのは億劫だなあ。

 

気持ちは出発寸前までグラグラと揺れ、結局午前5時ちょうどに出発した僕のセクシーSUBARU、XVネズミ号(色がグレーなので)は、棒倒しの棒が向いた先に向かうみたいにして、よれよれと結局長野方面に向かったのだった。

 

順調に朝8時に栂池の第一駐車場にたどり着き、さっそく鼻息荒く準備をしてゴンドラの列に並ぶと、なにやら雰囲気がおかしい。とりあえずリュックから奥さんが作ってくれたサンドイッチを取り出し、それを頬張りながら聞き耳を立てていると、どうやらゴンドラの安全点検に時間がかかっていて、9時半にならないと動かないらしい。困り果てるスタッフに文句を言うデリカシーのない客や、ヘルメットをかぶったまま大慌てで隣の八方尾根に車で移動するせっかちスキーヤーなど、いろいろ見受けられたが、大半は栂池ラバーだったと思う。「え〜?」なんて言いながら、とりあえずゴンドラが動くのを待つ人や、ハイクアップでゲレンデを登り始める人、残念だったね〜と言いながら余裕の心で帰っていく人など、彼らは終始穏やかだった。

 

安全は第一なんだぜ。

 

というわけで、僕はスキー靴からトレッキングシューズに履き替えて、栂池のゲレンデ脇をてくてく散歩し、ゴンドラ中間駅まで登って、そこからさらにくだったりして、到来したばかりの雪景色を心ゆくまで楽しんだ。

 

こんな感じなんだぜ。

 

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きれいなんだぜ。(斉藤和義風に)

 

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ずっと好きだったんだぜ。(同じく)

 

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誰もいなかったんだぜ。(もういいか)

 

はい。そして1時間散歩してゴンドラ駅に戻ってくると、立ち飲みバーがなぜか開店していて、そしたらもうこうなりますよね。「ゴンドラ動いてないし、天気いいし。よし。」

 

はい。

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しかも、コハクビールというものを頼んだら、ちょうど樽切れして、最後の半端な残りビールをバーのお兄さんからプレゼントされたりなんかしたものだから、合計2杯分飲んだみたいなことになって、いい塩梅になってしまった僕は、車に戻って奥さんの作ってくれた唐揚げを一気食いした。そして胸焼け。そして車中泊の予備練習に、シートを工夫して横になったりしているうちに寝てしまった。

 

ウトウトしていると、放送が鳴り、ようやくゴンドラが動いたのは午前10時半。スキーを滑るにはかなり遅くなってしまったが、まあそれは仕方ない。僕は栂池ラバーであり、安全は第一なのだ。ゴンドラで事故があれば、栂池が困るのだ。僕も一緒に困るのだ。

 

さて、待った甲斐があったというもの。半分の客は帰ってしまったのか、ゲレンデは空いていた。そして何より、山頂駅から中間駅までのロングランがすさまじく気持ちよかった。4キロ一気にすべり降りるとほとんど呼吸困難に陥るくらい疲れる。足はパンパン。しかし、栂池の山頂から中間駅までの間には起伏に富んだ素晴らしいゲレンデが繰り返すように出現するものだから、僕はやっぱりこのスキー場が大好きであり、何度も滑りたくなってしまう。

 

そんなわけで、一度一気に下山して、ハアハア言いながら、板をSLのものからGSのものに履き替えて、もう一度ゴンドラで山頂へ。この頃にはもうゴンドラには列などなく、すぐに乗れる状態だった。

 

GSの板を試しながら、高速ターンで中間駅までくだり、最高!っとつぶやきながら、またゴンドラで山頂にあがる。その頃にはもう足の先が痛くなってきていたので、あと一回の下山で今日はコンプリートでいいかなあという気分に。ロングコースを滑る中で上達する部分と、次への課題が見つかったので、十分だった。シーズンはまだ始まったばかりなのだ。

 

明日からハードな1週間が始まることがわかっていたので、どうしても今日は最高の休日にしておきたかったわけだけど、思いがけず、最高だった。

 

明日からがんばります。

 

Ben

スキーブログ2017-2018 1st〜4th Run シーズンの始まり始まり!!@ウイングヒルズ白鳥(岐阜)&栂池高原スキー場(長野)

日時: 11月19日、11月21日、11月25日、11月29日

場所:ウイングヒルズ白鳥(19日/ 21日)、栂池高原スキー場(25日/ 29日)

移動手段:SUBARU XV

所要時間:2時間30分(白鳥)、3時間(栂池)

天候:雪、晴れ、晴れ、雨

 

11月にしてすでに4回滑った。待ちきれなかったのだ。雪が降ったのだ。スキー場がオープンしたのだ。4日券を安く買ったのだ。シーズン券も持っているのだ。ということは、これはもう行かなくてはいけなかったのだ。

 

というわけで12月に入ったら急にスキー熱は落ち着いて、先週末はスキーに行かなかったわけだけれども、また寒波が来ている。ライブカメラの向こうのスキー場がどんどん白く埋もれていく。来週からはさらに長いコースも滑れそうだ。足がパンパンになるまで滑り込みたい。

 

11月のスキーはとても不思議だった。紅葉と雪の白が交差する中での滑走だった。調子を取り戻すのに1日。インラインとスキーの違いの確認に1日。スキーに慣れてからの滑走に1日。上達するための練習に1日。ちょうど4日滑って、ようやく次のステップに入れそうな予感がした。

 

12月はもっと滑り込んで1月からのレースに本調子で挑みたいものだ。今シーズンの目標は怪我をしないことと、3月のたいらスキー場でのレースの40代の上位に食い込むこと。これだけ時間と情熱となけなしのお金をかけてやっているのだ。結果を出したい。

 

というわけで、2017-18シーズン、無事にスタートいたしました!

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@ウイングヒルズ白鳥 11月19日!

 

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栂池高原 11月25日! この日はパウダーでした。埋もれました。

 

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栂池高原、栂ノ森ゲレンデ。平日なので人はいません。

 

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生まれて初めてSLの板に乗ってみた。最上位機種で、こんなにも簡単にターンができるのかと驚愕した。いいギターがいい音するみたいに、いい板はひゅんひゅんとキレッキレのターンを描いた。

 

次回は寒波に埋もれるウイングヒルズの早朝スキーに参加予定!

 

 

スキー(オフトレ)ブログ 2017-2018 いろいろありましたよ9月10月は、編

スキーに対する情熱は1ミリも後退してはいない。その証拠に、新しくパートを始めた翻訳会社で、

「何かスポーツとかやっているんですか?」

などと、世間話が始まるや否や、僕は、

「スキーのオフトレでインラインやっています!」

 

こう答えるとたいていの方は「・・・・」となり、ぎこちない笑顔のあとに日々の業務へと戻って行かれる。

 

翻訳会社で昼間働いて、そのあと自分の教室で英語を教える。労働時間は12時間くらい?途中休憩やら移動やら挟むけれど、働けど働けど猶我が生活楽にならざりけり、じっと手を見たりなんかして、毎日が忙しく過ぎていく。

 

ところで、啄木さんよ、どうしてじっと手を見たりなんかしたのかい?

 

じっと手を見たとろこで僕には何もわからなかったけれど、翻訳会社で働いてみて、いろいろ世界は広がって見える。

 

まず第一に、パート初日に愛車のジムニーから煙があがって、会社に遅刻しかけた。

オーバーヒートが連続2回目だったので、頭にきて、ジムニーを売ることにした。

 

第二に、翻訳の校正は楽しい。2つの異なる言語を見比べて、解釈の違いなどを発見し、アメリカ人の翻訳者に「日本人的に、そこはそういう意味じゃないんだよ〜」とコメントを入れたファイルを送ったりする。日本語の深い意味、英語での表現の違い、文化の架け橋となれる仕事だとしみじみ思う。

 

パートも始めたし、とりあえず教室も順調だし、よっしゃ、新車でも買うべ!!!

 

そして買いました!!!!

 

ジムニーでは遠出はできない。フィットでは雪の坂道を登れない。

 

そんなことでリサーチにリサーチを重ねたところ、この自動車メーカーしか選択肢がないという結論に。その名は、、、

 

SUBARU、スバル!

 

スバル!

 

この車さえあれば、高速もすいすい、雪の山道もほいほい、夏の月山だってひゅんと行けちゃうすごいヤツだ。

 

しかもアイサイトなるドライブアシスト機能で、僕が苦手な対面高速のトンネルなんかもきっと華麗にアシストしてくれるに違いない。

 

僕は夢を手に入れたような気分で、スバルの納車を待っている。それにしても時間がかかる。

 

スバルが届いたら、さっそく初滑りに出かけるんだ。あの苦手な東海北陸道をアイサイトを使ってすいすいドライブしてやるのさ。そして今年は栂池高原とシャルマンのシーズン券を買って毎週末は白銀の世界さ。平日どんなに忙しくっても、週末はスイスイとゲレンデを駆け抜けてやるのさ。

 

やがて冬が来る。毎日恋い焦がれるような想いで待っている。スバルと冬の到来を。

 

そんな感じでオフトレショット数連発。

 

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さようならジムニー。君のこと、大好きだったよ!さようなら!!

 

 

 

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シーズンインしたアイスリンクで。ひんやりしてて、冬の訪れを予感。

 

 

今年はどんなシーズンになるだろう。少しでも順位をあげたい。

 

それではみなさん、また会う日まで。今度は僕のセクシースバルをご紹介できれば光栄でございます!

 

 

 

 

 

 

 

スキー(オフトレ)ブログ 2017-2018 去りゆく夏休み いつまでも遊んではいられないよ 編

 

9月某日、金沢某所。

最近、午前中と午後の3時まで、つまり教室が始まる前の時間があまりにも暇すぎて、これはもうパートでもして金を稼がにゃならん、平成8年式のジムニーも10万キロ間近でいろんなところが故障し始めたところだし、小遣いがいる。そうだもっと働こうと考えるようになった。

 

翻訳校正のパート募集の掲示をネットで見つけ、さっそく面接を受けに行ったら無事に採用が決まった。

 

来週からその仕事が始まる。まずは見習いだけどなんだか緊張する。今まで4年と数ヶ月、ずっと一人で働いてきたので、会社に出向いてなにがしかの諸先輩方に仕事を習うなんて、不安でたまらない。うまく振る舞えるかしら。緊張のあまり、パソコンの変なボタンを押してしまったりしないだろうか。会社のパソコンがウインドウズだったらどうしよう。僕はmacしか扱えない。いやそれは嘘だけど、macなら助かる。

 

そんなわけでして、午前中に優雅にインラインの練習なんてしてられるのも今週が最後となった。去りゆく夏休み、去りゆく学生時代、去りゆく午前中のボヘンミアンな生活。僕は後悔のないように一本一本の練習を丁寧に行った。

 

これがその動画。最後にこけそうになるところ(5:24あたりから)が見所です!早送りしながら見てください!(編集などしていないので、ほとんどつまらないですが、暇な方はぜひご覧ください)

youtu.be

 

では、仕事に慣れた頃にまた何かご報告できれば幸いでございます。

そのときまでチャオ!

 

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転びそうになる瞬間のスクリーンショット

スキー(オフトレ)ブログ 2017-2018 インラインでひっくりカエルの巻

7月の終わり、英語講師として午前のレッスンが始まる前に少しだけインラインを滑ろうとした僕は、スピードを出し過ぎたせいでバランスを失い、かなりの勢いで後方に転倒。全体重を右手首で受け止めたため、あえなく骨折。

 

あえなく骨折!!!

 

僕は8月すべてを棒に振った。

 

甲子園児はバットを振った。

 

カキーン!

 

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ポキーン!

 

それでもめげずにスキー専門店の殿堂、タナベスポーツin 大阪に足を運び、記念写真まで撮っちゃう始末。いいね!× 100

 

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というわけで8月の3週目でようやくギブスが取れて、こないだ久しぶりにインラインをたしなむ程度に楽しむことができた。もう無理はしないぜ。

 

ちなみに姉が実家に帰省中、スケートボードを持参し、毎朝ボードパークで練習しているのを垣間みて、血は争えないと思った。姉の言った言葉が胸に響く。

 

「無理したら怪我するで。」

 

その通りです、お姉ちゃん(46歳)。

 

スキー(オフトレ)ブログ 2017-2018 こりごりグラススキー編 @宇奈月、富山

日時:7月9日

天気:晴れ、31度

場所:どやまらんど明日キャンプ場内グラススキー場(富山、宇奈月)

オフトレアイテム:グラススキー

 

ここ最近、ずっとグラススキーのことについて考えていた。ネットでいろいろ調べては、

 

「これこそが究極のスキーオフトレに違いない!」

 

Youtubeで軽快に芝生の上を滑り降りるグラススキーヤーの姿を熱い眼差しで追っていた。

 

グラススキーギアについても入念に調べ上げ、市内で勝手に滑れそうな芝生の広場を視察したりもした。

 

そして夏の間は、あんなプラスチック臭いプラスノースキー場なんて行くのはやめにして、芝生の上を風を切って滑ってやろう。

 

そんなことをひとり妄想しては鼻息を荒くしていた次第でございますが、今回お隣富山県グラススキー場があることを発見し、さっそく奥さんを連れて行ってきた所存でございます。

 

到着した「どやまらんどグラススキー場」で、またしてもテンションハイな僕ですが、気温は30度を軽く越えておりました。

 

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さて、何事も結論が大切でございますが、結論から申し上げますと、グラススキーはおそらく二度とやらん!

 

です。

 

レンタルしたギアがあまり滑らなかったこともあるのだろうけど、このまったく1ミリもずれないモンスターを足元に装着して、芝生の上を轟音を立てながらのろのろ下っていく動作がなんとも切ないのでありました。

 

インラインで培った荷重や加圧なんてものは一切通用せず、モンスターを操るための勘を総動員しても、にっちもさっちも曲がらない。

 

曲がることには曲がるのだけど、それは僕の理想のターンの1ミリも具現化されてはいない。

 

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ま、まがらない!

 

そしてJバーリフトというのだろうか、把っ手を掴んでロープに引っ張られながら坂を登るあのリフトが意外と体力を消耗させる。真夏のように熱い炎天下の中で4本ほど芝生の坂をキャタピラ走行した僕は完全にめげてしまった。

 

同行した奥さんはレンタルしていたマウンテンボードなるものに興味を示し、それにチャレンジしていたのだけど、なんだかそっちの方が面白そうだったので、僕もやってみることに。マウンテンボードはキャタピラではなくタイヤなのでスピードがすぐに出て楽しい、転びそうなスリルもある。というわけでマウンテンボードをひとすべりしてみたのだけど、こちらはリフトを使えず、足で芝生のゲレンデをハイクアップせねばならず、炎天下の中、すでにギブギブ!ギブアップ!

 

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スケボーとスノボーを足して2で割ったような4輪のマウンテンボード。

 

というわけで、1時間で早々に切り上げて、汗だくのまま宇奈月温泉の総湯で汗を流した後は、宇奈月ビールを飲んで金沢に帰ってきた。

 

グラススキーを購入することを本気で考えて、メーカーに電話までしていた僕ではありましたが、夏のオフトレはインライン一本に絞ることをいさぎよく心に決められたことが、何よりも今回のグラススキー初挑戦の意義だったのかもしれません。

 

グラススキーの普及に尽力されている方もいらっしゃいますので、ここに書いたことはあくまでも僕一個人の感想でありますから、ぜひみなさんも一度やってみてください。楽しいかもしれませんし、楽しくないかもしれません。そしてどうせやるなら春風、秋風の吹く爽やかな気候の下がおすすめであります。

 

以上、帰宅後熱中症で朦朧としていたBenからのオフトレレポートでした!

 

 

 

 

 

 

スキー(オフトレ)ブログ 2017-2018 @ウイングヒルズ白鳥サマーゲレンデ他

日時:5月中旬〜、6月17日

場所:医王山、卯辰山(金沢)、ウイングヒルズ白鳥(岐阜)

オフトレアイテム:インラインスケート、スキー

 

5月のゴールデンウィークをシーズンの最後にし、それ以来は、インラインスケートという未知の物体と格闘してました、スキーブロガーの井上です!かっこワライ。

 

今回、インラインばかりをやっていると、スキーに戻した時にやばいことになるという怖い噂をネット上で見つけて、驚愕していた僕はそうならないようにと、夏でもスキーができるところを探したところ、案外近いところにそれを発見した次第であります。

 

そのことを書く前に、インラインスケートによるスキーのオフトレについて。

 

ネット上で見る限りは賛否両論あって、役に立つという人もいれば、変な癖がつくからやめた方がいいという人もいて、なんだかバトっていましたが、僕の意見と言えば、インラインスケートというものは、やっていて非常に楽しいということに尽きます。

そんなわけですから、僕はまずこの未知なる道具をうまく操ることの練習に没頭していて、今ではスラロームや、パワースライドと呼ばれる止まり方や、片足でのスイズルなどなど、インライン用語バリバリの技ができるようになりました。

 

仕事柄、午前中がフリーのため、ほぼ毎日インラインをやっていて、おかげでスケートのタイヤ(ウイール)が一気にすり減って、すでに新品に交換したばかりでございます。インライン、はまると案外ウィール代に金がかかります。そんなこと知らなかった!

 

さてさて、そんな次第でございまして、近所の山にある運動公園や市営スキー場そばの駐車場でストック持ってスキーの振りをしながらインラインスケートを熱心にやっています。我ながら結構変態だと思います。

 

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でもね、自然の中でスイスイやってること自体はとても気持ちがいいもので、これは体にも精神にも非常に良いものと思われます。おかげでほとんど夫婦喧嘩もありません。

 

そんな仲の良い夫婦でございますが、今回、「月に一度はスキーをやるのである!」という気合いの入った旦那の宣言のもと、呆れた奥さんを連れて、金沢からたったの二時間で行ける、国内最長のサマーゲレンデを有するウイングヒルズ白鳥まで行ってきました。

 

岐阜県は隣にあって近いと思っていたのだけど、いざ行ってみると、精神的に非常に遠いということがわかった。それは、日本で3位の長さを誇る飛騨トンネル(11km!)と、その前後にあるトンネルの多さが原因と思われる。しかもずっと続く対面通行の高速道路が、ハンドルを握る手に汗をみなぎらせ、背筋は張り付き、睡魔もやってくる。

 

「もう二度と通りたくないぜ、東海北陸道さんよ」という結論に至った僕は、帰りは峠道でもいいから国道で帰ろうと心に誓った。

 

さて、日本のマチュピチュ、天界の岐阜県は、ずっと標高が高く、足が地につかない感じで、心落ち着かず、たどりついたスキー場もすんごくうねうねの山道の先にあって、冬は多分難儀するじゃろうなあ、俺は冬は来んかもしれんなあ、と思った。

 

しかしながら、苦労する場所には必ず素晴らしい景色があるもので、スキー場に着く前に立ち寄った阿弥陀ヶ滝は最高でした。最高すぎるときはいつでも手を広げたくなるものです。こんな感じ。

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心洗われたあとは、念願、生まれて初めてのプラスノーゲレンデでのスキーを体験した次第でございますが、感想はというと、、、

 

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きょわい!!!!こ、こけたら死ぬゥウウ。ひや、ほわ、アッ!ビシャ!とスプリンクラーの水をゲレンデの真下から浴びながら、滑るスキーはスキーのようでスキーではなく、でも案外スキーなんだなと思わされる、たいへん不思議なものでした。

 

そしてあたりを漂う焼けたプラスチックの匂い。。。

 

これはですね、非常に練習になりますが、非常に練習になりすぎる分、冬のスキー場で味わえる風情というものがまったくないので、風情を大切にする小生なんかにはわりと向いてないのかもしれません。

 

きっとそうであるからか、ここに集まっているスキーヤーの多くは技術系のスキーヤーで、彼らこそがキングオブ変態スキーヤー(賞賛)なのであります。

 

サマーゲレンデそばの温泉に立ち寄った際も、露天の湯船の中での彼らのスキー談義は止まりません。

 

「オガサカの%$&##って板はさ、高速で暴れだすんだけど、それを抑える楽しさっていうの?」

 

「ああ、あるある。でも俺は中低速域に入った時の安定感はわりと好きだけどねえ」

 

小生、「・・・・・・・。」

 

ああ、沈む夕日がきれいだ。

 

その日泊まった宿のフリースペースでも、どこかの基礎系の団体が今日の滑りの録画をテレビに映し出して、非常に楽しげに盛り上がっておりました。平和だ、にっぽん。

 

翌朝、国道で帰ろうと奥さんと話し合い、下呂温泉に寄って、高山ラーメンを食べて、のんびり帰ろうという計画だったが、鍾乳洞なんてものに立ち寄ってしまったせいで、岐阜の山深い峠トラップに引っかかり、妙な峠道をくだった結果、僕たちが朝出発した地点の近くまで降りてきてしまうというハプニングに。

萎えた僕は高速に乗って帰ろうと提案し、賛成する奥さん。

 

そして、またあの長い長いトンネルと戦うおいら。隣で爆睡する奥さん。

独り言を言いながら運転し、白川郷を越えた五箇山インターで根を上げた僕はインターを降り、なじみのあるたいらスキー場を経由して金沢に帰ってきた。

 

夏のたいらスキー場を見たくて、たいらスキー場に着いたとき、奥さんが目を覚ました。

 

「ここはどこ?」

 

「たいらスキー場だよ。夏のスキー場が見たくってさ」

 

「・・・・。本当に変わってるわね、あなた(実際はそう呼ばないが、物語風)。」

 

以上、オフトレ中間報告でした。