49th and 50th 4/14, 15 シャルマン火打 Icetee Cup 第3戦・第4戦
まずは滑走日数48日目のシャルマン火打から。
この日は、中学生のときの同級生Sくん(歯科医)(1級保持者)とともに、Sくんの運転する高級車(ランドローバー)でホームゲレンデのひとつであるシャルマン火打に向かった。
誰かが運転する車で向かうスキーってなんて楽なんだ!
と僕は感激した。
彼の運転する「高級車」への嫉妬からか、僕は終始、
「なんかディスプレイの日本語のフォント変じゃない?」とか、
「ドア重すぎない?」とか、
「内装が雑だね。やっぱ外車より日本車だよ」など、がんばってディスっていたのだが、人ができているのか、この歯科医である同級生は、
「そうだよね!俺もそう思ってたんだよ!」
などど、歯科医特有の輝く白い歯で笑ってみせる。なんて爽やかな野郎なんだ。しまいには自分でもランドローバーの悪口を言い始める始末。
さて、試乗会当日、4月だというのに降雪があり、ゲレンデには雪が積もってしまっていた。シーズン最中の寒い時期ならそれは恵みの雪ともなろうが、春に積もる雪は湿っていて非常に重く、せっかく圧雪されて整っていたバーンも最悪な状態に。こんなんで試乗会のスキー板を試乗しても、いまいちその性能がわからない。
それでも僕と同級生くんは何度も試乗用の板を履き替えて、悪雪のゲレンデを繰り返し滑走した。おかげで翌日はひどい筋肉痛に。
同級生くんは、材質や構造にこだわるオタク気質なので、いろんな板を履いて楽しそうだったけど、僕は目当てのレーシング・モデルがまったくなかったせいで、最後らへんは自分の板を履いて、迫るシーズン最後のレースに向けて練習を試みたが、ボコボコの悪雪ゲレンデのせいであまり練習にはならなかった。
さて、シーズン最後のGS大会。結果から言うと、6位入賞!!おめでとうの俺!!
しかし、僕が6位入賞した第2戦目の、35歳〜45歳の部の参加人数はたったの8人だった。しかも、1本目のレース直前の点呼でわかったのだけど、そのうち二人が不参加。ということは、その時点で僕の6位入賞は確定していた。(無論、転んでコースアウトでもしない限り)
ああ、これで喉から手が出るほど欲しかった賞状がもらえるぞ。転ばないように慎重に。そんな思いで滑った1本目はもちろん大した滑りではなく、6人中6番目のタイム。
ということは、次の2本目の滑走順はクラスで最初の滑走となる。
それはさておき。
2本目のレース前は、今シーズンすべての滑りを集約させたいと思い、自分なりにとても集中して準備を進めた。
2本先の旗門を見てターンすること。
ターン後半はずらさないこと。
及び腰にならずに攻めること。
呪文のようにそれらの言葉を繰り返し、入念にストレッチをし、コースに立つ旗門をイメージ。先に滑走する選手を観察し、点呼を待つ。
午後になると濃霧が山頂から下って来て、スタート地点から数旗門先までがガスに包まれてしまっていた。2旗門先までしか見えない視界不良の中、次々と選手たちがその霧の中へと突っ込んでいく。
霧の中へ突っ込むの嫌だなあ。俺んときだけ、霧晴れてくれないかなあ。
と思っていたが、霧は最後まで晴れなかった。
仕方ない。それはそれ。やるしかないだろう。
スタートを合図する電子音に合わせ、僕は勢いよく霧の中のコースへと突っ込んでいった。
霧は最初の3旗門にしかかかっておらず、そのあとはゴールまで視界良好。ターンもズレず、旗門の先も見える。どんどんスピードが増していく。自分でも感じたことのないくらいのスピードで次々と旗門を通過していく感覚はまさに快感だった。ポールにほどよく体が接触し、ゴールした時、すごくよい滑りだったと実感できた。
タイムは目標の40秒台には届かなかったけど、50:23とほんのあと少しだった。5位の選手とも1秒ちょいの差だったので、不戦勝的6位ではあったものの、たいへん満足のいく6位入賞となった。
表彰式で入賞して名前が呼ばれるときの興奮と言ったら!!
しばらくスキーはやめられませんね。
ということで、今シーズンはこれで最後だけど、また来シーズンに向けて楽しく頑張って行きたいと思います。
2017-2018シーズンよ、さようなら。次は2018-2019シーズンだ。みなさん、来シーズンもブログでお会いしましょう。読んでくれてありがとうございました。
写真ダイジェスト!
レースを終えて満面の笑み。
満面の笑み。
2018年国体成年男子Cクラス優勝の藤井選手から賞状の授与!
名誉!
レースは楽し。
みんな最速目指して。
スタートの緊張感。
ターンからターンへ。
シーズンからシーズンへ。
See you next time!!