3/7 たいら 雨 ソフト
3/8 イオックス 晴れ・曇り ミディアム・ハード
3/10 ほおのき平(岐阜・高山)乗鞍大回転 くもり ハード
3/12 ほおのき平 ほおのきマスターズ第1戦 晴れ、雪、くもり ハード
3/14 たいら 雪 ソフト(ストップ雪)
3/16 牧の入スノーパーク(長野・木島平)雪、くもり 下地ハード
3/18 たいら 晴れ ハード
無念のたいら大回転から1週間が経ち、次なる戦いの地は岐阜へと移動。初めて訪れる朴の木平スキー場にて行われた「乗鞍大回転」という伝統ありげな大会に参加してきた。
初めて訪れるスキー場はいつもドキドキするね。ここは乗鞍岳登山に向かう専用バスの発着場でもある。標高はベースで1000mを越えている。
このスキー場までの道中で思い出したのだけど、その昔、中学生の頃、高柳にあるケルンという登山・スキーショップのおやじに、乗鞍岳の大雪渓で滑る夏スキーに連れて行ってもらった。越田くんという同級生が、雪渓の真ん中でお弁当を食べていた他スキーヤーにスキーごと激突したことも思い出した。雪渓の真ん中でお弁当食べたら危ないよ!
この伝統あるスキー大会には過去最高の170名あまりが参加。スキー熱は上がっているのか?60代の参加が多いことから、リタイア後にスキーに熱中するシニアの方たちがメラメラしているのだと推測。僕もその中にまじってメラメラしている。
競技専用バーン的な、かもしかゲレンデ。ここにポール立てるんか!おい。と思った。
本格的。競技に特化したスキー場だとわかる。岩岳みたい。
ポール立ちました。なんか急だな、おい。えらいこっちゃ。
インスペクション(コースの下見)のときに、今回はぜったいにコースを全部覚えよう!と意気込んでインスペクションに入ったのだが、13旗門目あたりで脳みその容量がパンパンに。
その時点でまだコースの3分の1だということに気づいたときに、無理!!と思い、「斜面が変わるこことあと、あそこ気をつけよう!」と最後は非常に雑なインスペクションに。結果、競技本番で、最後から2旗門目を逆から入るという悲劇が起こり、失格。
ゴール近辺の誰もが僕の姿を見て、「あちゃー」という顔をしていたのが忘れられない。
僕、気づいたんですけど、42旗門も立っていたら、それぞれの旗門で誰かと比べて0.1秒ずつ遅れるだけで、4秒も差が出る。
知ってる顔がちらほら大会にいて、彼らに4、5秒、速い人と10秒も差が開くことに愕然としていたけど、もしかするとその0.1秒の蓄積のせいかもしれない。そう考えると、0.1秒ずつ速くしていけばいいのだと、妙に楽観的観測で落ち着くこととなった。
レーサー達の板。総額にするとなかなか。
インスペクション前、ウォームアップ途中で開かれる開会式、選手はほぼみんなモジモジとしている。早くリフトに乗らせておくれ!という感じです。
なんとも尻切れとんぼな感じで終わった乗鞍大回転。そういうこともあろうかと、保険的な意味でエントリーしていた「ほおのきマスターズ」がそのわずか2日後に行われ、それにも参加してきた。
先に申しておきますが、僕のクラス40-45歳代(働き盛り)は、平日開催の大会ということもあり、3人のみのエントリー。この時点で3位入賞は確定しておりました。しかし、勝負は勝負!僕は優勝目指して気合いを入れ直したわけであります。
2日前に一度滑ったコースなので、旗門の立て方は違えど、斜面変化はもう覚えている。しかも今日のコースセッティングはマスターズだからなのか、2日前より簡単に見えて、もしかしてイケるんじゃね?的な若輩者が、ヘトヘト寸前になるまでウォームアップを繰り返し、いざ本番。
スタート台に立つ時、今までがんばったことを全部出せよ、と自分に言い聞かせる。コーチ自分と選手自分。
こういう時、ほんとは誰かから背中をバンバン叩いてもらえたらもっと気合いが入るんだけどなあ、とふと思う。僕の前の前の選手は、スタート台に立ってやたらハイになったのか、「ホフー!フエッ」と奇声を発していた。自由なお方だ。
そして、
2位入賞!!優勝したお方とは5秒も差があったけれど、2位は2位。完走もしたし、ライン取りも悪くなかった。ポールの経験もそれほどない中がんばったじゃないか。次はもっと速くなれる。そう信じて帰って来た。
もっと傾いてもいいけれど、このシーズン修正に修正を重ねて来た基本姿勢ができていて満足。スキーヤー心をくすぐる写真屋さんにまんまとはめられて、1枚千円もする写真をポンっと2枚も購入。今度はあと10度は傾いて、内側の手を雪面につけてやるぜ!
2位入賞の打ち上げwith奥さん@森山たかた。
フリー練習95%、ポール練習5%の比率では勝負に勝てーん!
これはもうポールの殿堂、牧の入スノーパークへ行くしかない!
というわけで、土曜日朝4時半に家を出て、たった一人で行って来たよ、信州長野、木島平にある牧の入スノーパークまで!
ふだんは白馬エリア、糸魚川エリアばかりだったけれど、妙高や長野のあっち側は20年ぶりの出来事で心臓は朝からバックバク。対面通行だと勝手に思い込んでいた上信越道もほとんど2車線化されていて、快適なドライブ。意外と近い信州長野、飯山エリアだった。
県によって道路の雰囲気、スキー場の雰囲気、見える景色が違う。
富山は立山どん!あとは田んぼ!って感じで、新潟は華やかでなくひたすら実質的で広大、長野はアルプス!って感じがやはりする。
石川は?・・・・・地元にいると何も見えない・・・・
豊田飯山でインターを降りてからは、静かな興奮がつづく。交通標識にしれーと有名スキー場の名が連続して現れるのだ。車の中、ひとり絶叫。
「斑尾高原!」
「志賀高原!」
「野沢温泉!」
「うおー!」
ここに住みたいと正直思いました。
さて、本題の牧の入スノーパーク。まじやばかったです。
こんな風景見たことないっす。ここまでアルペン競技に特化したスキー場が存在するなんて!オーストリアのスキー場で10月くらいに始まるトップクラスのバーンかと思った。1コース26旗門くらい。常設以外にも他のチームもゲート立ててて、お花畑のよう。
何度も何度も滑るのじゃー!
慣れてくるとカービングでターンしつつピュンピュン降りて来られるので、遊園地の乗り物に何回も乗る子供のように何回でもチャレンジしたくなる。おかげで4本滑ったあたりで吐きそうになり、呼吸困難に。それでも滑るのじゃー!
練習中盤は、滑ったあとが明確になってサーキット状態。後半に意地悪かと思うくらい振ってあるポールがあって、何回やっても入れん。ライン取りを直し、トライするが、どうしても入れん。どうしてじゃー!というわけで、さらに何本も滑っているうちに、体がバラバラになりそうになり、泣く泣く昼休憩。石川のレジェンドMさんが、ジャンプスクワット1分できるようになっておいてね、と言っていた意味がようやく理解できた。これは体力がないとやっていけない。
牧の入の常設ポールの何が素晴らしいかと言えば、ポール立てたら、あとは野放し。デラがけ(雪面をトンボがけみたいにならす)のも、休憩のタイミングも、すべて勝手にしてくださいって感じだった。それで、僕はコースが荒れて来たら、ひとりで黙々とデラがけをし、ひとりで飯を食べ、昼寝をすると、そこにはまだ午前中のままのポールが僕を待っている。待ってろよ、今行くぜ!と鼻息荒く、午後は午後で10本は入った。
最高や、最高すぎるぜ、牧の入。来年は週1で通いたいレベル。
長野らしい景色。盆地につづくなだらかな斜面。そして山脈。パワースポットなみにエネルギーを感じる。
帰りの道の駅にあった看板。よだれが出るほど、憧れる。
ポールをしこたま滑って、DNAレベルまでにポールの感覚を染み込ませた僕は、ホームに戻ってまた練習。たいらは相変わらずなたいら。黙ってスキー馬鹿な僕を受け入れてくれます。(僕以外にも毎日いるんじゃないかって思える変態スキーヤーの常連さんたちもいます)
モーグルコースの造成が始まると、そろそろシーズンも終わりに近づいていることを実感。たいらスキー場。
さて、シーズンも終わりに近づいています。たいらはまだまだ滑れます。もう少し練習したら、今度は越後湯沢遠征!GALAマスターズとGALAカップに参戦!
スキーは楽し。
See you soon!