スキーブログ 35th LAST!! Run @シャルマン火打スキー場 『何事も腹八分目が大事』編

4月9日 シャルマン火打スキー場 Icetee Cup GSレース大会

 

前回の志賀高原に強行的に通うというアホな経験を通して、自分は年を取りつつあることを強く実感した47歳。もう無理はできんなあと、自分の体のあちこちから聞こえてくる悲鳴に耳を澄ましながら、冷静に今後の自分の体の調子を分析した結果、遠くに行く時は一泊してぐっすり寝てからスキーしよう!という結論に達した。

 

金沢からシャルマン火打までは車で2時間半。新潟県の手前の入善とう街にあるビジネスホテルに23時にチェックインして、6時半には出発するというスケジュールで大会に参加してみて、なかなかいい感じであった。

 

スキーを再開して7年目のシーズンも終わりに近づき、今シーズンも手応えを感じられる前進があり、シーズンの終わりはじつはシーズンの始まりでもあるような、そんな橋渡しのような4月のよく晴れた日曜日のスキー大会に参加できて、スキー場にいる間ずっと多幸感に包まれていた。来シーズンはこうしよう、オフトレはあれをしよう、ポールトレーニングをどうやって増やそう?などなど、橋渡しの1日は頭の中も忙しい。

 

さて、肝心のレースであるが、一本勝負のあとに、上位100名が2本目のファイナルラップに進め、さらにその中の上位30名が決勝に進めるというシステムで、1本目の一本勝負は、自分でも驚くくらいにタイムが悪かった。200名近くが硫安のあまり効かなかったゆるゆるのコースを滑ったおかげで、久しぶりの大ボブスレーコース。さらにはコース途中のストップ雪に引っかかったせいか、54秒99というクラス内トップとの差は約6秒と泣きたくなる結果に。ボブスレーはうまくこなしたし、スピード感も感じながら滑っていただけに、ちょっと旗門をぜんぶ上からまくってしまったせいかしらと頭をかしげつつ、カットタイム56秒をギリギリでクリア。ファイナルラップ予選にはなんとか進めた。

 

カットタイムぎりぎりだと、リバーススタートになるので、セット替えの直後のかなりきれいなバーンを滑れることが唯一の救いだ。インスペクションしたところ、あんまり難しそうなところがなかったので、とりあえずまっすぐ滑ろうと思って挑んだ2本目は、今シーズンの総仕上げのような滑りができて、タイムも50秒97と、1本目より4秒も速かった。これはもしかして30位以内に入って決勝に進めるかも!と淡い期待を抱いたけれども、タイムの発表アナウンスを聞いていると、上位者に近づくほどに49秒台が多くなり、さらに48秒台が顔を出し、そしてさらには47秒46秒のやつらがやってきて、僕はいとも簡単に圏外に押し出された。100人中89位スタートからの51位で終われたことは、まあそれでも満足のいくものでもあった。

 

着替えをささっと終え、腹が減っていることに気づき、レストハウスチャーシュー麺を食べさらにカレーパンも食べ、さらにふるまいのおしるこを食べて、仕上げにコーヒーを飲んだら、体が心がとても幸せだった。

 

レースの出番を待っているスタート周辺でのんびり腰をおろしている間、つくづく僕はこのスポーツ、この競技が好きだなと思った。情熱を注いだ分だけちゃんと反応があり、少しずつであるが良くなっていく。無理だとは思うけれども国体を目標にがんばりたい気持ちになる。いつも1位の彼よりも速く滑れる日を具体的に夢見ている。やってやれないことはない。人生は短い。

 

本当はファットスキーに履き替えて閉会式の抽選会まで滑り倒そうと思っていたけれど、疲れるだけだと思ってやめた。22-23シーズンの最後の滑りは2本目のファイナル予選のあの滑りにしておこう。腹八分目の感無量。最高の終わりで締めくくろう。

 

そんなに疲れも感じずに家路につき、有磯海のサービスエリアでいつも買おうと思ってはどうしても買わなかったケロリンの桶を土産に買い、金沢についてからアップルパイを買って、妻と娘の待つ我が家にたどり着いた。ふだんは飲まないビールを飲み、娘と夜の公園を散歩した。長い滑り台を娘を膝にのっけて高速で何度も滑り降りたのは、娘に滑る喜びを刷り込ませたいがため。いつかいっしょに娘とポール練習に参加するのがスキー親父の密かな夢でもある。

 

さて写真ダイジェスト!

Iceteecup@シャルマン火打

 

絶景の火打山

 

ローカル感がある、でかいスキー場。

 

寝るだけだった入善のビジホからの風景。

 

また来シーズンもお会いしましょう!

 

Ben