雑記 2023年5月30日 『監督はだれや、なんで勝手に休んどるねん?』

メニエール病もしくは「めまいのない」メニエール病を発症して早くも7ヶ月が経つ。

この病気には完治はなく、少し良くなっては再発を繰り返すという。それは完治ではなく寛解というらしい。

症状が一度治まったのが1月くらいでそこから順調に時が過ぎ、僕はこう思った。「ちょっとやそっと無理したくらいでびびってんじゃねえ、もう大丈夫やろう?」

そして無理をした。長距離移動とスキー三昧。そして・・・

 

メニエール病再発。。。

 

耳鳴りがでかい。これはかなり神経に来る。精神科にも通っていて適切な薬を処方してもらっているので鬱にも睡眠不足にもならないけれど、24時間脳内でブーーーンと耳鳴りがしているのはかなりしんどい。

 

そんな中、あるメニエール病についての本を読んだ。そこにはこう書いてあった。

「1日に1時間30分の有酸素運動がこの病気には効果的です。心拍数が110くらいで少し汗ばむくらいのウォーキングがいいでしょう。週3、4日でもいいですが、できれば毎日していただきたい」

 

というわけで従順な僕は1日1時間のウォーキングを始めた。指定の1時間30分には足りないが、僕は近所の山をのぼってくだるコースを選択しているのでなかなかの負荷がかかる。これはいい。体力もつくし、ストレス発散にもなる。

 

ゴールデンウィーク、妻の実家のある新潟に7日間滞在した。そのときもがんばってウォーキングをしていたのだが、なんとなく「今日はいいかな」とさぼってみたり、カフェインはあまりよくないのにコーヒーをガブガブ飲んだり、さらにはやめていたアルコールも毎日飲む始末。耳鳴りは止まないどころか、ついにめまいまで発症してしまい、「めまいのない」メニエール病から、本物のメニエール病に昇格してしまった。

僕は即座にコーヒーとアルコールをやめ、金沢に戻ってからは厳格にウォーキングを再開し、毎日規則正しく生きることにした。サラダを食べ、玉ねぎで血をサラサラにし、薬を忘れずに飲み、ヨガをし、腕立て伏せ腹筋背筋をし、シャワーを浴びながらリンパマッサージもする。ぬかりはない。そしてたまに心がこう言い出す。

「今日くらいさぼってもええやん、毎日がんばっとるんやし」

でもよ、一体どの口がほざいてんのよ、と僕はふと思う。誰が決めたのだろう、今日くらいさぼってもいいよって?

監督は誰だ?もちろん自分だ。しかし、僕はこう思ったのだ。

監督は僕の身体だ。身体がすべてを決定しなければいけないのだ、と。

心には従ってもらうしかない。残念ながら心はゆるい。ゆるい分だけ身体が迷惑をこうむる。攻守交代。身体の言うことが絶対なのだ。

 

監督が身体になって以来、めまいは消え、耳鳴りは小さくなった。身体の調子が良くなっていることに心が喜んでいる。

 

再発はもうこりごりだ。このままずっと健康でいるために身体の言うことをずっと聴いていこう。監督、これからもよろしくっす。

 

Ben