日にち:2月7日
場所:白峰アルペン競技場
天候:雪
ゲレンデコンディション:並(非常に柔らかい)
雪質:新雪
移動手段:ジムニー
タイム:1本目 43:09秒(トップとの差 4秒65) 2本目 42:21秒(トップとの差4秒01)
前回のブログで目指せトップ差5秒以内を宣言して、マスターズ第4戦目にしてその目標をついに達成した。
がしかし、今回のレースはなんとも不思議な気分が残るものとなった。
第4戦目はコースに常に新雪が積もり続け、旗門まわりのバーンは赤子の手のように柔らかく、次の旗門をちらっと見ただけでターンができてしまうほどだ。このようなコースコンディションはなかなか誰にも経験がないようで、国体経験者の前走者のタイムが40秒と発表されたとき、参加者たちがどよめいていた。
「なんか遅くないか?何があったんじゃ!?」
前走者がリフトに乗って帰ってくると、知り合いレーサー達になにやらコース情報を伝えている。僕は忍者のように聞き耳を立てる。
「ほとんどまっすぐ行けますよ。下手にターンで加圧したら一発で減速ですよ!加圧したらダメです!」
みたいなことを言っている。それを聞いた6、70代のレーサーは「わしら向きじゃ!力がいらんのやさけ!(金沢弁)」と喜びの声をあげる。
なるほど、ターンで加圧せずに自然に曲がればいいのね。あとは速度を出すためにクローチングで攻めるか。僕はひとり無言で心の中で作戦を立てた。
今回はポールのセッティングをインスペクション(コース下見)中にすべて暗記した。強者レーサーがレース直前にイメージしながら手を動かすみたいに、僕もイメージを頭に叩き込んで、なんともそれらしい感じでレース前の準備を進めた。よし、今日こそはいいタイムを出そうじゃないか。
そしてレース開始。次々とタイムがアナウンスされていく。
なぜだ?みんな好タイムだ。80代も70代も60代も50代も皆、タイムにあまり開きがない。
そして僕の番が来た。滑走中はほとんどダウンヒルの選手になったつもりでクローチングを続け、ゴールとともに電光掲示板を見上げる。
43:09。うん、まずまずだ。さてトップのタイムは!?
38:44。
おっしゃ、ざっと暗算して5秒以内に詰めたぜ!ひゃっほー!
しかし、あとで気づいたことだが、この日、ほとんどの参加者がトップと5秒差以内に詰めていた。
そして僕の心は複雑な気分に。みんな5秒差やん、、、。
というわけで次回は3秒差まで詰めたいと思います。
雪が降り続ける競技場。
愛車ジムニーは雪がよく似合う。