３月１８日 たいら 晴れ ハードからソフト悪雪
超暖冬、コロナ。以上ではかなくシーズンアウト。リピート。
超暖冬、コロナ。再リピート。
超暖冬、コロナ、なっぱ、パンツ、ツンドラ、ラジコン。
ん！
ン！
仕事である英語教室は自主休業、政府・自治体からは金をもらえず、そんなことなら暇で死んでしまう前にと、子供の頃買いたくてもどうしても手が出なかったF1のラジコンを一から組み立てる壮大な計画に着手したのが４月の中頃。
コクピットの表塗りに挑戦。今回の制作テーマは「妥協を許さぬ完璧（に近い）仕上がりを目指す」
どうせ暇なので。
冷たい雨が降る中もコツコツと作製。
ファーストドライバーのハミルトン作製失敗により、セカンドドライバーのなんとかかんとかって名前のドライバーのヘルメットを丹念に作る。
貼るべきステッカーが多すぎてノイローゼ気味に。
冷たい春の雨が降り続く。先行きの見えない不安なトンネルの中に潜り込んだような気分でひたすらラジコン作りに没頭する毎日。
４月の終わりのよく晴れたある日、ついに完成！
かっくいいー！
自分で全部作ったので惚れ惚れ度がはんぱねえ！
このフォルム！
たまりませんな！
というわけで、44歳のおじさんになった今も心は少年のまま。
コロナのトンネルの中、休業中の英語の先生（わたし）がラジコンをしょって近所の広々とした駐車場へ自転車で向かい、ひたすらラジコンをぐるぐると操っている様子はなんともシュールでした。映画撮ったら、ぜったいいい味出せそうな場面。
疫病、休業、妻失業、無言のラジコン、青い空。
ラジコンを操作していてその魅力に改めて気づいた。
これは遠心力の遊びだ。
速度がかなり速いのでコーナリングのときに車体が外に膨らんでいるのを感じる。そして前輪も浮きそうになっている。コースを作ってタイムを測れば、そこはコンマ100秒を争う世界。んん、これってスキーと一緒じゃん！
スロットルとステアリングの微妙な操作で同じコーナーでも大きく膨らんだり、攻めたりできるので、何かを突き詰めたくなる僕の性格にぴったりだ。何よりもあまり金がかからないのがいい。何よりも怪我と無縁なのもいい。
しばらくスキーのこと忘れていたのは、来シーズンのスキーについてまったく想像がいかなくなったから。大会はあるのか、すべてのリフトはシングルで乗るのか、ゴンドラもお一人様か。密を避ける世界でスキーはできるのか。金沢ナンバーで長野に行ったら怒られるのか。
ちょっとだけコロナが落ち着きつつある今、ちょっとだけ来シーズンの想像もできるようになった。もっと事態が落ち着けば、スキーのオフトレを始めようと思う。
Ben
