スキーブログ 2019-2020シーズン 29th, 30th, 31th, 32th, 33th, 34th, and 35th Run @たいら(富山)、湯の丸(長野)、鹿沢(群馬)、シャルマン(新潟)「まとめ」編

2/26 たいら 雨 ソフト

2/29 湯の丸 晴れ ハード

3/1 鹿沢 晴れ ハード

3/2 鹿沢 濃霧 ハード

3/3 鹿沢 晴れ ハード

3/6 たいら 晴れ ソフト

3/8 シャルマン くもり ソフト  スーパーG大会(53人参戦の24位)

 

小学生の遠足並みに期待に胸を膨らませていた全日本マスターズスキー選手権大会が、コロナウイルスによる政府の自粛要請のおかげで中止になった。

スキー場ってオープンスペースだから大丈夫だと思っていたのに、SAJの決定は頑なで即決だった。しゅん。

 

おかげで、5日分取っていた休みを、恨みを晴らすが如く、すべてポールトレーニングの自主合宿に当てることができ、結果から言うと、ひどくスキーが上達した。

 

スキーを再開させて4年目。高校生までのスキーはあってないような下積み時代としてカウントしたいようなしないでもいいような、まあ雪に親しんだ10年間ではあった。

 

とにかく、スキー競技の世界に目覚めて4年目になり、今回の怒涛のポールトレーニング4日間で、4年間の総まとめにできそうな経験をしてきた。

 

ポールをくぐることはもう怖くはないし、急斜面だって躊躇せずに入っていける。それなりのカービングも可能ではある。しかし、何かが足りない。

 

その何かを、レーシング・トレーニングでコーチが撮ってくれたビデオから発見した。うまい選手と自分のすべりをコマ送りで比較して一体何が違うのかがわかった。

 

それがこれ。

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左が自分で、右が速くて上手い選手。まったく同じ旗門の切り替え直後の比較。

上手い選手は上体が起きていて外足に上体の重さがしっかり乗っている。

一方僕の方は上体が前傾していてその分の重さが外足に乗らずに分散している感じ。

 

コーチはしきりに「井上さん!最初から最後までスキーに乗って!」とトランシーバーから連呼していたが、いったいどうすれば「最初から最後までしっかりスキーに乗れる」のかがわからなかった。

 

Youtubeにアップされた自分の滑りを見るまでは何が悪いのかがわからない。

そして、4日間のトレーニングの最後に自分でiPhoneで動画を撮ってみて、コーチからいろいろ言われすぎたせいで滑りがいっときの一番いい滑りに比べておかしくなっている。

 

意気消沈の帰宅路 from 群馬 to 石川。

 

落ち込んだ気持ちのまま、途中立ち寄った小布施のサービスエリアで何度も自撮りの動画を見返すが、いい滑りではない。

 

夜、消沈した気持ちのまま自宅に着き、YoutubeをCheckしてみると動画がアップされている。ドキドキしながら自分の滑りを確認した。悪くはないがよくもない。

 

そして、翌日、教室の大きなディスプレイでYoutubeをダウンロードし、ファイルをコピーし上手い選手との比較を横並べにして、ようやく意味がわかった。

 

切り替えからの初期動作が間違っていたのだ。

 

スキーは重心や遠心力や、落下速度や、うんぬんのスポーツなので、たった10センチの体の使い方の違いで力の伝わり方がえらく変わってくるのだけど、10センチとは自分ではあまりにも微妙で、その微妙さゆえに自分が作り出しているエラーに気づくまでにえらく時間がかかってしまう。

 

しかし、エラーに気づけばたったの10センチ移動させれば済む話なので、怒涛の4日間トレーニングから戻ってきてからエラーに気づいてすぐに僕はホームゲレンデであるたいらスキー場に向かい、エラーを修正するために見つけたドリルをひたすら4時間練習したら、なんと滑りが劇的によくなり、「はあ、これがいわゆるちゃんとした滑りなんだね」と腑に落ちるところまでやってくることができた。

 

思えば4年。この滑りができれば5年目に花開くこと間違いなしだ。

野を越え、山を越え、いろんな降り方のする雪をくぐり抜け、橋上スリップも経験し、半月板損傷も乗り越え、超暖冬もなんとか乗り切りここまでやってきた。総括するには少し気が早いけど、来週の試合でひとまずスキーは終わりにします。フリースキーには出かけるかもしれないけれど、ほとんど春です。今年はほどほどにしときます。雪だってあるんだかないんだかわからないわけですから。

 

次回、良い結果報告ができればと思います。

 

それでは!

 

 

ここからは写真ダイジェスト。

 

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鹿沢温泉紅葉館。湯の丸スキー場まで車で5分、鹿沢スノーエリアまで15分の峠道の真ん中にぽつんとある秘湯の宿。まわりにはほんとに何もないのでそれを覚悟して行った。

 

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小上がりがあって自分の部屋のようにくつろげた。

 

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道の駅新井で手に入れた刺身と計算しつくした本数で挑んだ酒。鍋の具材は自宅から切った状態で持参する用意周到さ。素泊まりでかなりの充実度を実現。

 

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湯の丸スキー場のぎんれい荘でレーシングの受付をやっていたが、ぎんれい荘は微妙に群馬県側にあることがわかる。いつかここに泊まってみたい。

 

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道路のあっち側とこっち側にゲレンデを構える湯の丸スキー場。レーシング用のゲレンデがこっち側にあり、住み分けがきっちりできていて良い。

 

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キャンプ2日目は鹿沢スノーエリアのレーシングに参加。気温が低く充実した内容の練習になった。とんでもなく急な斜面にポールを立てていて、最初はびびった。

 

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二つ目の宿、休暇村。やたらでかくて驚いた。

 

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計算し尽くされた今夜の配給分の酒を鹿沢の雪で冷やしていざ宿へと向かう。

アフタースキーはなんであれ楽しい。

 

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お一人様ビュッフェも慣れると達人の域へ。おつまみ程度にとりわけ、後半にかけ蕎麦や炊き込みご飯などのシメへ向かう。酔い加減も食事前から調節し、日本酒だけを注文しトドメを刺す。

 

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平日はカニ食べ放題プランだったことに当日気づく。カニって安定してうまい食べ物。

 

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参加している鹿沢レーシングプレイスは、午前GS、午後SLを徹底しているので、SLの練習にも参加。ようやくSLにも慣れてきた。ポールをパンチングするのはまじで快感!その代わりポールに激突するとまじで激痛!

 

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練習→アフタースキー→温泉 リピート。

 

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ホテル横のゲレンデみたいな森を散策。

コロナ、どうなるんだろう。などと考えてたら森の林は静かに応えるだけだった。

 

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日付かわって3月8日は糸魚川スーパーGという大会へ。自粛ムードの中、開会式閉会式を中止にして行われた。

 

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スーパーGだけに旗門の間が広い。選手の結果の放送を聞いて、自分の目標を1分を切るように定める。結果は58秒41。悪くない。

 

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レース後は選手にコースを解放し練習させてもらえた。毎回時速をアプリで測ってみたが、GSは最高69キロくらいで、SGはさすが、90キロくらい出ててびびった。

 

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毎シーズン見る光景。

 

See you again!!

 

Ben