というわけで、2月9日は朝から大雪。金沢から長野まで高速道路はほぼ雪の圧雪路となり、緊張のドライブが続いた。
そしてたどり着いた木島平・牧の入エリアはトラックが路肩わきに落っこちたり、スリップ事故があったり、渋滞が発生。というか動かない。Uターンをキメる車はきっと野沢温泉や斑尾に行き先を変えたのだろう。それでも僕の目的はポールの殿堂・牧の入。引き返すわけには行かない。
奥さんは木島平でスノボをするので木島平の駐車場でウェアに着替え、木島平のゲレンデへ去って行った。最近奥さんはけっこうスノーボーダーとしての貫禄が出てきて頼もしい。この日は初のJapowを堪能したらしく、パウダー最高!を連呼しながら僕が練習している牧の入に戻ってきた。夫婦でウィンタースポーツを楽しめているこの幸せ。
さて、「速さ」の大切さに気づいた僕は、この日はゲートに入るごとに自分の出す最高速度をスマホのアプリで毎回計測していた。そしてさらに重大なことに気づく。
60km/hで滑ってるときと、68km/hで滑ってるときがあり、その差8km/h !!
一回の滑りで時速8キロも差が出るなら、そりゃあトップの選手と10秒開いても無理はない。速度がいかに大事か、そして速度を出す滑りにいかに挑むかを思い知らされた。
それからはゲートを攻めて、減速しない滑りに徹した。すると恐怖心は消えて、大雪のボブスレー化したコースも楽しくて仕方がない。一度転んだけど、そのときは68km/hの最高速度のときだった。Japowがゴーグルの中にまで入り込んだ。
テッド・リゲティのインスタで彼のGSのトレーニング動画が速度つきでUPされているのを見て、リゲティでも時速60kmから70kmくらいでコースを滑っていることを知り、大回転における平均的速度の基準にそって練習すればよいのだと思った。80kmを超えるとそれは暴走なのだろう。それ以来僕は最高速度を70km付近に定めて練習するようになった。
そんな感覚を得て、牧の入を終えた翌週にはさっそく地元のセイモアスキー場へ。
どこに行くか悩んだけど、セイモアって案外基礎の練習をするには適しているゲレンデが多い。
というわけで、水曜日にセイモアにお邪魔すると基礎系のスキーヤーがたくさんいて、石川県ってレベルが高いなあと思った。上手い人が多い。
この日は内足の操作とストックの使い方、腕の位置、スタンス幅、重心移動などにポイントを置いて熱心に練習した。おかげで内傾角が深くなりスタンスも広がり滑りが安定したように思う。次はまた牧の入にいってゲートで試して見たいのだが、日曜日は天気が荒れるらしい。どうなるやら。
さて、写真ダイジェスト。
降れば降ったで文句を言う私たち。こんもり。
相変わらず素晴らしい眺めの牧の入とゲートの列。
草大会感バリバリの高鷲キリンマスターズ。
ああ、たいら、おお、たいらよ、たいらスキー場。
最後にがんばっている自分。
月末には全日本マスターズスキー選手権大会に初参戦します!!
それまでガンバ!!