スキーブログ 2023-24シーズン 19th Run @ダイナランド

2月8日 ダイナランド 晴れ

 

この日もポールトレーニングに。今シーズンで4回目のポール。

人間というものはコンピューターよりも優れた頭脳を持っていると思う。

歩くということ、走るということ、ものを持つということ、いろんな角度があり、重さがあり、手触りがあり、失敗があり、そんないろんなデータを蓄積していって細かな調整をして、今の自分の歩き方だったり走り方だったり、声の出し方だったり、運転の仕方だったりがある。学習し、修正する。生成AIはまさにそれをやろうとしているのだと思うのだけど、人間がやっていることをコンピューターがやろうというのだ。我々はコンピューターよりも精緻な脳を頭の中に持っているのだ。アップルよりもエヌビディアよりもすぐれた脳を!!(エヌビディアの株価が爆上がりしてるのはAI熱が高まってきている証拠)

軽く投資ネタを突っ込んだところで、何を言いたいのかというと、僕がポールトレーニングでやっていることは、体を通して伝わってくるスキーの情報を脳内でがんばって処理して修正に修正を重ねていかに理想のものに変換できるかという作業なのだ。

そういうわけでコーチから言われたことを頭の中で反芻し、リフトの上でスマホにヒントをメモし、次の滑りで修正を入れて、体得できたものは再現性を高め、できなかったことはさらに調整し、とにかく忙しいのである。

そんなときにお知り合いの選手から、「井上さんはもう少しこうした方がいいよ」などと言われると、一気に僕の頭の中のパソコンがバグってしまうのだ。さっきまで精緻に行なっていた修正に対して突然雪崩のように違う情報が入ってきて処理ができなくなってしまうのだ。これは本当に混乱することで、それはまさに滑りにも現れてしまう。

そんなわけで、失礼とは思いつつ、アドバイスはコーチのものだけに絞りたいということで、知り合いの選手からは少し距離を置きつつ、また頭の中でデータの書き換え作業に没頭するのである。もちろん知り合いの選手の温かいお言葉はありがたいのだが、集中度を高めている時の脳内はできるだけクリーンでクリアに保ちたいのだ。

 

動画を見ると、後半の角付けに対する意識が低いので、そこを次は重点的にやりたいと思う。それを修正する必殺練習がビッテリーターンだ。これはターン中に両手を雪面につけるというアクロバティックなターンでこれができれば内傾角が深くなり、ターン後半の積極的な角付けへとつながるのだと思う。僕が目指しているのはおじさんマスターズの滑りではなく、まるでインターハイ選手のような激しくてしなやかでかっこいい滑りなのだ。地元のレジェンドMさんに「無理やろ!」って言われたこともあるけど、それでもそれをできるようになるまでは絶対に諦めない。諦められないのだ。

 

お世話になっている井上春樹レーシングアカデミー

 

前半がとても急なんです。滑るとそうでもないけど。

 

あまりお見せしたくない後半部分

 

それではまた!

BEN