スキーブログ 2023-24シーズン 14 and 15th Run @たいら、ダイナランド

1月22日たいら くもり

1月25日ダイナランド 雪

 

22日のたいらはフリー滑走で二時間ほど滑り、次のポール練習へと備えた。

25日は朝から大雪。金沢を早めに出て全面圧雪路となった道を岐阜へとひたすら進む。雨の日のゴンドラ回しと同じで大雪の日の東海北陸道はトンネルがクソ長いのでかえって運転しやすかったりする。五箇山で10キロのトンネルがあり、白川郷で10キロのトンネルがあり、その他細々としたトンネルがたくさんある。

面白いのはトンネルを抜けるごとに雪の降り方が変わることだ。山によって地形によって積雪量がぜんぜん違うのもうなずける。気温や気圧の配置だけではない天気の謎がそこに垣間見えた。

 

ダイナランドは朝から圧雪のうえに10センチのパウダーが載り、ウォーミングアップはパウダー滑走となりスプレーを上げながらの地道な大回り練習。それはそれで楽しかった。たまに羽目を外して一日のんびりとエンジョイスキーイングをしてみたい。

エンジョイスキーと言えば、妻は僕がスキーに行く度に「遊びにいってきた」と言う。僕は「練習をしてきたのだ」と言い返す。妻はそれでも「遊びには違いない」と言い張る。僕は「遊びではない。とても真剣にやっているのだ」と主張する。いつまでたっても平行線。その言い方は傷つくのだと言うと、妻はわかったと言う。

 

さて、ダイナランドのポールトレーニングではしこたま「練習」した。一本一本コーチのアドバイスに耳を澄まし、つぎの一本は修正を試みる。うまくいく場所があり、うまくいかない場所がある。そして、調子が乗ってくる頃に、だいたい最後の一本に大ゴケしたりする。この日も実際、突然内倒してコース内を高速のでんぐり返しで駆け巡り、板が外れ、足が宙に浮いた。幸いパウダーの中に突っ込んだのでどこも痛くなかった。背中にプロテクターを入れていたので背中を打っても衝撃は少なかった。プロテクター大事だな。

 

さて、撮ってもらった動画を見て、悪い部分が判明した。コーチの言っていることが合致し、僕は仕事場の空き時間にビデオを分析し、次なる課題を掘り出し、次こそはいい滑りへとつなげるのだと心に誓う。最高の遊びである。

 

まさに宙返り!

 

BEN

スキーブログ 2023-24シーズン 13th (14th) Run @ 1日でダイナランド(岐阜)からIOXアローザ(富山)

1月18日 ダイナランド 雨 /    IOXアローザ 雨

 

毎週木曜日はスキーの日。今日もわくわく早起きしてサンドイッチ作って高速に乗って岐阜まで行ってダイナランドに到着して準備してレーシングスクールで受付してリフトに乗って、さあ滑るぞと山頂に立ちいざ滑り出してみると、なんか雪がへん。足元がくるくるまわってエッジをかけることもできない。古い人工雪のうえに水分の多い新雪が5cmほど積もっていて、これはもう混乱するしかない雪なのだ。まわりを見渡してみると、みなが首をかしげながら滑っては立ち止まり、悩んでいる様子。

おかしい、おかしい、と思いながらリフト2本目に乗車。しかし事態は変わらず。板が足元でくるくるまわり、練習にもならない。同じスクールのビブをつけているおっさんを発見したので、「雪、へんじゃないですか?」と訊いてみると、向こうも「なんやろな、この雪!おっかなくてしょうがないわ。今日はもうやめや!」とおっしゃる。

僕も同意する。今日は滑らない方が良さそうだ。こんな雪でGSのゲートに入るなんて考えられない。コーチに電話して直前のキャンセルを伝える。コーチもこの雪は危ないと言っていた。

さて、このまま帰ってもな。。。金沢から2時間かけてとんぼ返りか、、、そうもいかねえ。ということで帰り道の途中にある富山は南砺市のIOXアローザに寄って帰ることにした。レーシングワンピを着たまま車に乗り、高速を走り、アローザに到着。さっさとブーツを履いてゴンドラに乗車。

こっちはまるで雨なのでゲレンデはモサモサだが板がよく走る。

アローザのゴンドラは以前までダルいと文句を言っていたが、雨の日は濡れなくて済むので、雨の日のゴンドラ回しはいいじゃん!ということになった。

3本滑って、昼休憩し、4本滑って終了。内足の返しと折りたたみで斜面を切り上がる快感を得て帰宅。

 

疲れた。

 

Ben

スキーブログ 2023-24シーズン 11 and 12th Run @ダイナランド、白峰アルペンスポット

1月11日 ダイナ 晴れ 人工雪のハードパック GSゲートトレーニン

1月14日 白峰 晴れ 自然雪のハードパック 国体予選

 

R30の板をサイド88°から87°、ベースを0.5にしたのがまずかったのか、ダイナの人工降雪のゲレンデでは板がまったくずれない。リフト降車直後からして八の字さえ作れないほど!エッジが噛むというより、噛みついている。

そんなこんなで今シーズン初のポール練習は、今までフリー滑走トレーニングで得たものをすべて忘れてしまう滑走に。フリーではできても規制させるとすべての動きを忘れてしまう。ほんとにアルペンはむずいです。

 

そしてすべての動きを忘れたまま挑んだ国体予選。R30の板は今日も噛みつきマシーン。自分で88°に戻したけど、それでも感覚が、、、。アップゲレンデの急斜面はいまいちスピードコントロールできず、感覚をつかめないままいつものようにレースを迎える。

ポールの設定はインスペいらないほどまっすぐに立てられていて、速い選手は33秒、マスターズの速い選手で35秒。そして私は40秒。最下位だけは免れたが、ここ最近得たよい感触の滑りはまるでできなかった。

 

試合後に少しフリーで滑ってみて、思い出した。内足の返しをまるで忘れていた。内足を返して滑ってみると、急斜面を面白いほどカミソリのように切り上がっていく。

なんや、これか、こんな大事なこと忘れてトレーニングと試合に入っていたとは。。。

しかし、次はもっとよくなるという確信があるので、今シーズンはもりもりとゲートトレーニングに参加し、上手くなろうと思う。

 

ましな前半、踏めない後半。

すばらしいロケーション。ダイナ

白峰国体予選スタート!

国体C組の固定メンバー。

 

以上!

Ben

スキーブログ 2023-24シーズン 9 and 10th Run @イオックスアローザ and たいら

1月5日 IOXアローザ 晴れ アイスバーン

1月9日 たいら 晴れ サラサラ極上バーン

 

地元でスキー。近所でスキー。5日のアローザは上部のみの営業だったが、短いリフトで中斜面の練習をあほみたいにした。たいらは積雪維持のため圧雪しないとインスタで言っていて、荒れた斜面がカチカチに凍って危険です!って言ってたので、アローザに行ってみたんだけど、正解だった。圧雪のアイスバーン。いい練習になった。

 

9日は雪が積もって復活したたいらに。極上ソフトバーンだったので、ずっと感覚がいまいち掴めないまま時は過ぎたが、頂上へ向かうリフトに乗って急斜面の練習をしたら楽しかった。スピードコントロールカービングを練習してて、前半ずらしの後半カービングの意味がなんとなくわかってきた。

 

14日には白峰で国体(国スポ)予選がついに始まる。タイムスケジュールと今回のコースがアップされてて、震えた。これにおれが出るんかーという震え。恥かきたくねえなーという恐れ。でもがんばるしかねーぞーという勇気。猛者の中に入っていく緊張。みなさん、応援してください。

 

次は11日にダイナランドで今シーズン初のGSゲート練習に参加してきます。

 

ぶるぶるぶる。

 

下部ははげはげ。上部は75cmの積雪。IOXアローザ

 

最後まで締まったアイスバーンで練習できた。

 

安定のたいら。ボーダーはみな全面滑走可能になったIOXへ行ったか。ボーダーほぼいなかった。いや、スキーヤーもほぼいなかった。今季はインターハイがあるらしく、スキー場をしばらく閉鎖するらしいので、2月は近寄れないようだ。たいら。

 

Ben

スキーブログ 2023-24シーズン 6,7,and 8th run @ダイナランド

12月26−28日 ダイナランド 晴れ 雪質良好

 

結論:

フリースキーレッスンはめっちゃ重要。さらにレースを意識したフリースキーレッスンが僕にとっては目から鱗がぼろぼろと落ちるくらいに勉強とヒントと改善の連続だった。がむしゃらに一人孤独に3日間を滑りまくらずに済んだ。

レッスンはほんと1ターン1ターンずつ練習するのでリフト一本乗って下まで降りてくるのに30分くらいはかかる。そこに1ターンの重みが増していく。客観的に見てもらい、客観的な指導を受け、修正できたりできなかったり、プライドなんてものは捨てて、コーチの一言一言に耳を傾けまくる。

前回、自分で書いた練習後記にいくらかの誤りがあることに気づき、反省と自責の念と開き直りで持ちこたえ、ここに修正した部分を書き加えたい気持ちなのだが、その前にこの2泊3日の旅で感じたことなどを書きたい。

 

コロナで自粛していた長い時期を乗り越え、久しぶりに2泊3日という旅をしてみて思ったのは、旅というのはタイムトラベルであり時空のトンネルであり、そこをくぐり抜けると今までの自分はまるで違う世界にたどり着いているということだ。同じ自分でありながら、同じ世界でありながら、それでも今までとはまったく新しい世界に行くことができる。旅は浄化であり、発見であり、これからの人生を生き抜くエネルギーとなる。大袈裟だけれど、そんな気分だった。

ところで今回はスクールが高鷲エリアのダイナランドスキー場にあるということで、ダイナランドをメインにすることにしたのだけど、このスキー場はすごくいい!ということに気づいた。隣で連結している高鷲スノーパークはかなりの人気でほとんどの車がそっちに向かうのでかえってダイナランドはちょっと空いた感じになるので、リフト待ちはほとんどないし、コースレイアウトが豊富で練習の内容に沿ってスロープをどんどん選べるのもまたよい。短めのクワッドもあり乗車時間が約4分なので、じれったくない。僕は2000メートル長の長いリフトが案外苦手で、リフトに乗っている間にもじもじしてしまう。

 

さて、練習後記に修正を加えよう。

ポジションがすべて!と言いながら、コーチにポジションが高すぎると注意された。ビデオでチェックしたらほんとにポジションが高すぎて口があんぐりだ。

つぎに外向傾を意識しすぎていた。これはYoutubeの「鼻血ドバドバスキーチャンネル」の解説を間違って理解してしまったせいかもしれない。

あとはターン後半の滑り方だが、これが今回一番の収穫だった。これでもか!というくらいに膝と腰をターン内側に真横に入れていくのだが、これがたいへんむずかしい。体の固さも手伝ってか、なかなか折れ曲がらない。自分では恥ずかしいくらいにぼっきりと折ってるつもりでも、ビデオで確認するとぜんぜん折れてない。

そんなこんなでレッスンが終わったあともリフトの最終までしこたま習ったドリルを練習し、つぎの中日もしこたま練習し、3日目もレッスンに参加し、そのあとも帰る間際までしこたまドリルをし、ぼくにとってのストックは2本重ねて平行に持つことのほうが自然になってしまうくらいだった。

まだまだ練習が足りないが、今回習ったことを完全にマスターできれば、スキーに行く回数を減らしたっていい。それまではしっかり練習!

最後に、ダイナランドでのスキー合宿が天気や雪質や客の数など、すべてが完璧すぎて、これは奇跡なんだと思った。暖冬の中の大寒波も奇跡であり、妻のおかげで2泊3日できたことも奇跡であり、仕事を休みにできたことも奇跡(努力)であり、自分がスキーをすることが奇跡のうえに成り立っていることに、すごい不安定感を感じつつ、感謝の念を忘れてはいけないと心に誓いつつ、今日は上越まで来て一泊して、上越のスタバでこれを書いている。目の前には雪を冠った妙高山が見える。今からスキーに行くわけではなく、妻と娘の待つ新潟へと向かう。

働いてばかりいるとゆっくりと休んでいることに罪悪感を覚えたりするのは、ひどく間違っている。休みは堪能したまえ!おれ。

 

写真ダイジェスト!

これでもまだ曲げれてないが、滑走ラインがきれいに2本出ているのは今までなかったこと!

 

とにかく天気にめぐまれた3日間。

 

10月に予約した宿。結局客はおれ一人に対して猫一匹。すごい適当で解放的な宿でした。

 

こういうレッスンを受けるのはほとんど初めてだけど、ほんとためになりました。

 

元旦早々地震となり、なんとも言えない2024年の幕開けとなりました。

金沢は物損以外はわりと無事な感じです。

Ben

スキーブログ 2023-24シーズン 5th Run @たいらスキー場

12月24日 たいら 晴れ

 

年内にたいらで滑れるとは思ってなかった。暖冬の大寒波襲来。2晩で140cm積もるのはさすがにたいらだ。しかし、年末年始はしっかり暖冬傾向。

それにしても暖冬とか暖かい冬って言う表現は間違っている。けして暖かいわけではなく、あんまり寒くないのだ。

ウェザーニュースなどは表現に気を配っているのか、「寒気が入りにくい」という言葉でまとめることが多いように思う。そうなのだ、お天気ニュースたちは「暖かい」を連呼して僕を貶めようとしている。やめてくれ。

 

たとえ今シーズンが暖冬だとしても、いや暖冬ならばこそ、滑れるうちに滑っておきたい!ということで、先に娘2歳と里帰りした妻のおかげで、久々に独身気分を満喫できることになった僕は彼女たちを駅に届けたほとんどそのままの足でたいらスキー場へと向かった。

 

午後券。めったにリフト最終まで滑ることはないが、これはいいチャンスと思い、わりかし最後まで滑ってみた。雪質がいい。持ってきたGS板がバタバタしすぎてもう少しRの大きい板にすればよかった。それにしてもたいら、リフト1本分が非常に短く感じてしまう。斜面がわりと急だから?

結局、暴走カービングで終始明け暮れ、バトンは明日からの2泊3日の高鷲・ひるがのエリア合宿にたくされた。井上春樹レーシングのフリースキーレッスンなるものに参加予定!

 

続きは乞うご期待!

 

リフト最終。雰囲気がいい。

 

親とはぐれたうり坊ちゃんたちに遭遇。かわいそう。除雪道路で森に戻れないのだろう。

 

Ben

スキーブログ 2023-24シーズン 4th Run @ホワイトピア高鷲 『練習後記』

12月14日 ホワイトピアたかす 晴れ

 

この日は放射冷却でバーンも締まっていて良い練習になった。

ところでゲレンデで吉本さん(知人)をみかけた気がしたのですが、連絡する手段がないので、ここで問いかけています。吉本さん、いましたよね???

 

今日はラジオで青学の駅伝部の監督が言っていたらしい言葉を思い出して、それを自分なりに再現してみよう。ちなみに監督が言っていたのは、「自分がやっていることややりたいこと、技術は正確に言葉に表すことができてはじめて実践につながるのだよん」みたいなことです。

 

アルペンワールドカップの中継の解説で吉岡大輔さんがいつも「板が体からあまり離れてはいけない」と言うんだけど、いまいち何を言っているのかよくわからん。スキーって説明する人と受け手の解釈が結構ずれるので、誰それが言っていたことを自分なりの滑りから自分なりの解釈に繋げていきたいな、と。

ちなみに「板が体から離れる」状態ってつまり内倒のことだと思います。内倒すると内足に乗って外足がずいぶん体から離れていく気がします。

さて、今日の滑りのまとめをここに書いておきます。自分用に。何かヒントになることがあればこれ幸いです。

 

1. ポジションがすべて

 つま先、かかと、足首、ひざ、腰、胸、肩、頭、このうちだいたい「頭、胸、腰、ひざ、かかと」の位置がばしっと決まるポジションからすべてが始まる。正しいポジションにない場合はたぶん何をやっても無理!スキーってそれなりに強引にターンできるのでどこにポジションの正解があるのかわかるまで非常に時間がかかるが、わかり始めると、それをベースにして理論的な体の使い方がわかってくる。しかし、この感覚をどうやって人に伝えればいいのかはまだ謎のまま。

 

2. 全身をぞうきんのようにしぼる。

  いわゆるひねりというやつ。ひねるので板がたわむ。ひねり方は、胸の外向傾、ひざによる角付け、それを追うように腰の正対、ここで胸がついていかないように踏ん張るとぞうきんしぼりができる。

 

3. 内足は始動のようで、始動ではなく、しかしながら操作が必要で、かかとから小指球のあたりを線としてアウトエッジを立てる。あくまでも外足荷重なんだけど、内足の角付けが決まると気持ちがいい。内足の操作には肩の動きも連動していたり、畳んだりと、なにかと忙しい。

 

4. 上半身はあくまでもリラックス

正しいポジションで動作をしていく段階で上半身からのむやみな働きかけは禁物よ。とくにアイスバーンやらザクザク雪などは、変に圧をかけるとターンの後半はズレる。後半はズレてはいけない。ズレていいのは前半のみ。たぶん。

 

要はただしく板がたわんでいれば、それが正解なんだと思う。

 

次の課題は、前半ズラしの後半カービング。どうやってやるんじゃ?

 

以上です。

 

P.S 思い出した。今日、ストックを使ったドリルで大回りをしていたら、かっ飛び系のじーさんスキーヤーがほんとうにギリギリで僕を追い抜いていって、ほんとうにあとほんの少しで僕のスキー人生が終わるところだった。見つけ出してしばきあげてやろうと思ったけど、過去の自分も結構あのじーさんと同じだと自分に言い聞かせているうちに、上が黄緑色のウェアを着てるじーさんがたくさんいて、どれが本人かわからなくなって、どうでもよくなった。それ以後、大回りのスキーヤーカーバーのボーダーはぜったいに抜かないようになったのであった。

 

Ben