もし僕がチームの監督で、レースに出た僕が息子だったとしよう。
レースの結果に僕は息子を殴るだろう。「お前、今まで何のために練習してきたんじゃ、ボケがあああ!」
そんな結果であった。信じられないくらいに遅かった。レースに参加している知り合いの誰よりも相当に遅いタイム。滑っている間も信じられなかったし、タイムを見ても信じられなかった。2本目はラップタイムを取る勢いでスタートしたが、滑っていて信じれなかった。2本目のタイムを見てもまだ信じられない。とにかくおじいちゃんのような滑りだった。
R30は結果、まったく踏めなかった。板はたぶん1mmもたわんでないだろう。レースの間、またしてもすべてが頭の中から吹っ飛んでいた。僕はコースの硬さと溝しか見ておらず、ずるずるとターン後半は何もできないままずれ落ちていくだけだった。
やらなかったのではなく、できなかったのだ。
この言葉は最近の僕のテーマだ。
だからできるようになりたくて何度もゲート練習をしてきた。
その中で勝手なマテリアル変更をし、できると思い込んでできなかった。
死にたい。
レース後、あまりの恥ずかしさに逃げるようにスキー場を後にした。誰も僕のことなんか1ミリも気にしてないだろうけど、僕はレースに参加した誰よりも早いタイムでスキー場を後にした。
頭は混乱をきたしている。結局のところ、間違いだらけの僕なのか。
しかし、結果よりも過程ではないだろうか。
R30でのレースはボコボコにやられたけど、R30ですごい反発を得ながらのフリー滑走ができるようにはなっている。そのことを誰かに証明したかった。賞状を手にして、指導を受けていた春樹コーチに報告したかった。しかし、それは夢だった。
このようにシーズンを終えたくはないが、悪あがきにもそろそろ時間がなくなってきている。R30のたわみは本当に気持ちがいいんだよ。でもそれをポールでまだ再現できないのが現状のようだ。あと1回のゲート練習はR30にすべき?R25で今シーズンは行くべき?誰かアドバイスください。おねげえしますだ。
Ben